- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県海老名市
- 広報紙名 : 広報えびな 令和7年12月1日号
■働く人インタビュー
▽長田誠さん
労働者協同組合労協センター事業団海老名ほっとステーションかがやき勤務
▽福祉の仕事を始めたきっかけ
子どもの頃から障がいのある方と接する機会が多かったように思います。当時は障がいの有無を全く意識していなかったです。自然と福祉の道に進みました。
▽長田さんにとって福祉の仕事とは
障がいのある方の中でも、少しのサポートが必要なだけで、私たちの生活と大きく変わらない方もいます。福祉の仕事といっても全員に1から10までサポートをする必要はないんですよ。個人の特性や状況に合わせた支援が彼らの暮らしを支えるのだと思います。
▽福祉の仕事のやりがい
利用者さんのリアクションを直接見られるので、コミュニケーションが取れたと感じた時はうれしいです。フィーリングですよね。もちろん難しいこともありますが、丁寧なやりとりの成果だと思うとやりがいに感じます。
▽就職前と後の福祉の仕事の印象
働き始めの頃は、学校で学んだことと現場の状況の違いに苦しみました。経験値がないので、毎日必死でした。今は積み上げてきたことが力になって余裕が少し出てきたので、機会があれば私の経験を伝えたり、この仕事に就きたい人を育てたりしてみたい気持ちも強くなりました。大変さの中にこそ、やりがいと楽しみがあることを伝える活動も必要だと感じています。
■利用する人インタビュー 前田建晴さん・前田久子さん
─どこの施設を利用していますか?
久子さん:海老名市障害者支援センターあきばと、わかばケアセンターを利用しています。
─施設の利用頻度は?
久子さん:週2~3日ずつです。移動支援サービスを使って月に2回程度温水プールにも行っています。
─施設での活動は楽しい?
久子さん:楽しそうです。軽作業をした時にほめられてうれしかったことが連絡ノートを通して伝わってきます。あとはマツケンサンバIIや、きよしのズンドコ節などの演歌を仲間と一緒に歌うのが好きだよね。
建晴さん:うん。
─趣味や余暇活動は?
久子さん:支援学校でティーボールをするのが好きでした。今でも野球を見ることやボールを使わずにジェスチャーで投げ合うことが好きなんです。(建晴さんの投げて打ってのジェスチャーで部屋全体が盛り上がる)
久子さん:家族で食事する時、みんなでコーヒーを飲むんです。
─コーヒーが好き?
(建晴さん頷(うなず)く)
─サービスを利用して感じることは?
久子さん:安定した毎日を過ごせていると思います。職員さんや利用者さんとの関係は良好で、居心地がいいです。
■わたしたちの職場体験!
わかばケアセンターで職場体験をしてきました。
大谷中学校3年生 宮山千恵さん・東条碧さん
▽体験したこと
宮山・東条:車いすでお互いに押す側と乗る側を体験しました。思っていたより真っすぐ進まないし、坂道は勢いがつきそうで怖かったです。4人くらいでカード遊びをしたのですが、勝ったり負けたり、楽しかったです。
宮山:利用者さんとバスケットボールの話をしました。リハビリで行うストレッチの見学や、飲みやすいようにとろみをつけた麦茶の試飲もしました。
東条:利用者さんとの将棋では勝てそうなところで時間がきてしまったのが少し心残りです(笑)。
▽体験した感想
宮山:職員さんの気配りがすごいなと思いました。最初はコミュニケーションをとるのが難しかったけど、職員さんの動きを参考にしたり、アドバイスをもらったりしながらだんだんとうまくやり取りができるようになってうれしかったです。
東条:温かい空気感の職場でした。利用者さんとのお話は楽しいし、職員さんは気さくでバリバリ働いていてかっこよかったです。
▽印象の変化
宮山・東条:力仕事が多いイメージで大変だと思っていましたが、思っていたよりは力を使う作業はありませんでした。
▽今後に生かしたいこと
宮山・東条:ぐいぐい話しかけるといやな気持ちになる人や、逆にたくさん話しかけてほしい人など、利用者さんの反応を見ながら相手に合わせてコミュニケーションを工夫することが大事だと学びました。日常生活にも共通することだと思うので、友人や家族と接する時にも気を付けてみようと思います。
問合せ:障がい福祉課
【電話】046-235-4813
