しごと 地域の元気が海老名の元気 えび人EBIBITO vol.93

■今月のえび人 神森義一(かみもりよしかず)さん(大谷南在住・66歳)
海老名保護区保護司会副会長。保護司歴は海老名保護区で最長の21年。本業はトマトや米、酒米などを生産する農家で、海老名市青空市出店者会副会長も務める。大谷親和会で公園の清掃や花の栽植も行う。

▽飾らず、自然体で正直でいたい
「お前くらいがちょうどいい」という先輩のユーモア交じりの言葉に背中を押され、神森さんは保護司として犯罪や非行をした人の更生を支えてきました。
保護観察の対象者には身構えずに、面接の約束を守らない人には毅然(きぜん)と𠮟(しか)ることもあります。一方で、信頼関係を築くための丁寧なコミュニケーションも心がけています。「例えば、『その後どうなった?』と経過のフォローをするようにしています。ちゃんと自分を見てくれていると感じてもらえると思うし、それが伝われば関係も密になっていく。保護観察期間が終わっても訪ねて来てくれる人もいて、うれしいですよ」
「正直でいたいという思いはありますね」と、自分のできる範囲で飾らずに、でもそれと同じくらい前に進む努力も大切にする神森さん。事情を抱えていてもいなくても、自然体で人の心に寄り添い、共に歩んでいきます。