- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県座間市
- 広報紙名 : 広報ざま 2025年11月号
■一般社団法人ざまパト代表理事 守屋朋龍(もりやほうた)さん(25歳・緑ケ丘出身)
▽日々市内をパトロール
「地域での目に見えた助け合いには力がある。若い世代も立ち上がっていくべき」。毎日、主に深夜。ボランティアで市内をパトロールする「ざまパト」。その創設者である守屋さんは、日々座間市のために活動に邁(まい)進する。
出身は座間市。実家は緑ケ丘にある中華料理店「双龍」。同店2階では鉄道模型の走行施設を営んでおり、日々家業の手伝いもしている。そんな守屋さんは東海大学文学部の博士後期課程で、社会学・哲学を学ぶ学生でもある。ざまパトは「公益性が高く社会学の学術的な理論を実装する場」として令和6年10月に立ち上げた。
守屋さんは科学技術振興機構の次世代研究者挑戦的研究プログラムのフェローにも採択され、連動して活動を行っている。
同団体は現在、子育て世代や学生など、20~60代の約20人で活動しているが、団体を立ち上げた当時は大変なことも。「家庭をお持ちの方もいましたし、深夜にパトロールするという時間的制約も考えると、人集めが一番大変でした」
活動中に地域とのつながりを感じることもしばしば。「団体を立ち上げて間もないときに、ご寄付をいただいたり、「手伝えることがあったら言ってください」といったお声掛けをいただいたことが心温まりました」同団体は防犯・防災だけでなく、啓発や教育も行っています。「市外の児童施設から教育の依頼を受けたり、市内各自治会のお祭りから、ブースの展開依頼を受けることもあります」
「多くの方にその方のペースで活動にご参加いただいて、座間市を一緒に盛り上げていきたい」若き創設者は地域の温かさを感じつつ、日々市内を駆け回る。
