文化 調べて!まちの調査隊

■開成町の慰霊碑をめぐり「平和」を考える
もうすぐ8月15日。80年前の夏、今と同じようにセミの声が響き、箱根や丹沢の山の向こうに入道雲が湧き出ていたのかな?
子どものころ、友だちの家に行くと、縁側でおじいさんに戦争の話を必ず聞かされ「早く遊びたいのにー!」と思ったものです。ただ、あの時もっと話を聞いておけばよかったなと今改めて思います。
今回は、「平和」を改めて考える町歩きをしました。

○下調べをするため郷土資料室へ
まずは、今年6月にオープンした、町民センター3階の図書室に併設された郷土資料室へ。
調べてみると、町内に2つの慰霊碑があることを知りました。さっそく行ってみましょう!

○旧吉田島村の慰霊碑
吉田島駐在所の向かいにある昭和27年に建立された慰霊碑。「殉国英霊の碑」と記されています。
日中・太平洋戦争に出兵した旧吉田島村出身の戦没者(35柱(はしら))が祀られています。
慰霊碑の裏にまわると、「大東亜戦争戦没者」の文字の下に名前が刻まれていました。

○旧酒田村の慰霊塔
酒田神社の境内にある昭和30年に建立された慰霊塔。
明治時代の西南戦争や日露戦争、太平洋戦争などに出兵した旧酒田村出身の戦没者(85柱(はしら))が祀られています。
慰霊塔の台座には、戦争ごとに戦没者の名前が刻まれていました。

▽編集後記
石碑に刻まれた方々の名前を見ていると、80年前の空気やここにいた方々の想いが一筋の風になり、吹き抜けていくように感じました。この碑が今を生きる私たちに語りかけ、問いかけていたのかな。80年前に与えられた人類の永遠の課題。あの時のおじいさんとの記憶を交えながら、今年の夏はその課題を考えてみようと思います。
まちづくり情報特派員 石塚 敦

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