- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県新潟市
- 広報紙名 : 市報にいがた 令和7年12月21日号
今号は、誰でも読書に親しめるようにするための取り組み「読書バリアフリー」を紹介します。
・文字を読むのが苦手だけど物語の世界を楽しんでみたいな
・本を読む体勢がつらい 何かいい方法はないかな
・小さい字が読みにくい…文字が大きい本はないかな
・歩くのが難しくて図書館に行けないけど、本が読みたい
○読書バリアフリーって何?
読書バリアフリーとは、障がいの有無などにかかわらず、全ての人が読書を楽しめる環境をつくることです。
◆さまざまな読書の方法
▽見る
大きい文字、分かりやすい言葉で読める
『大活字本』
文字の大きさや行間などを調整し、大きな活字にした本
『LLブック』
絵文字や写真、図を多く使って易しい言葉で書かれた本
▽聴く
本の内容を音声で聴ける
『音声デイジー』
視覚障がい者や活字を読むのが困難な人のために作られたデジタル録音図書。音声デイジーのほかに、音声と一緒に文字や画像を表示するマルチメディアデイジーもある
『音声読み上げ対応の電子書籍』
本の内容をコンピューター音声で聴ける
『オーディオブック』
本を朗読した音声を録音したもの。聴く本とも呼ばれている
▽触る
点字や絵に凹凸を付けることで指で触って読める
『点字図書』
『布の絵本』
布で作られていて、触ると絵の形が分かる
≪図書館の読書バリアフリー≫
市立図書館のさまざまな読書バリアフリーの取り組みを紹介します。
◆みんなに読書を 読書バリアフリーサービス
利用には登録が必要です。対象や利用方法など、詳しくはほんぽーと中央図書館へ問い合わせてください。
○図書貸出配送サービス
障がいなどで図書館に行くのが困難な人に、図書館の本を無料で自宅などに届けます。
○活字読書支援サービス
活字による読書が困難な人も本が読めるサービスです。
『録音図書の貸し出し』
音声デイジーなどの録音図書を貸し出しています。※利用に必要な専用の再生機器も貸し出し可
-希望の録音図書が図書館にないときは、製作します。
『対面朗読サービス』
希望の図書や雑誌を「対面朗読等協力者」が音読します。
※オンラインも可
同協力者に聞きました
稲垣 静子(しずこ)さん
目が不自由な方などに、詩集や市民文学など、希望の本を朗読しています。機械による読み上げと違い、コミュニケーションを取れることが対面朗読の魅力です。朗読中に「もう1回読んで」と言えたり、好みのペースで聞いたりできます。サービスを使ったことがない方も気軽に利用してみてください。私たちはサービスを必要としている皆さんを、両手を広げて待っています。
◆もっと快適に 読書をサポートする道具
図書館で、より快適に読書をするための補助用具を利用できます。
※利用できる用具は、図書館によって異なる
○拡大読書器
文字や図を拡大表示したり、文字を白黒反転したりできる
○書見台(しょけんだい)
無理な姿勢をとらずに活字に近づいて読むことができる
○ルーペ
文字を拡大できる
○リーディングトラッカー
読みたい行の両隣の行を隠すことで、集中して本を読み進めることができる
“集中できる”
○リーディングルーペ
リーディングトラッカーに拡大機能がついたもの
“文字が2倍の大きさに!”
◆いつでもどこでも 電子図書館
スマートフォンやタブレットなどで約3,200冊の図書館の本が読めます。
※詳しくは新潟市ホームページに掲載
◆誰もが楽しめる りんごの棚
スウェーデンの図書館から始まった、全てのこどもに読書の喜びを体験してもらうためのコーナーです。大きい文字で書かれた物語や点字が付いた絵本、布の絵本などがあり、誰もが本を楽しむことができます。
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問い合わせ:ほんぽーと中央図書館
(【電話】025-246-7700、【FAX】025-246-7722)
