くらし [連載]未来への扉(22)

こども・子育て世代向けのお薦めの本を、図書館司書が紹介します。

『モチモチの木』
作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:岩崎書店
発行年:1971年
市内図書館所蔵数:25冊

◆概要
豆太はおじいさんと山で暮らすちょっぴり怖がりな男の子です。夜のトイレへ1人で行けないほど臆病な豆太でしたが、ある晩、病気のおじいさんを助けるため、勇気を出して夜道を駆け下り、医者を呼びに行きます。帰り道、豆太は勇気のあるこどもだけが見られるという、モチモチの木が光る光景を見たのでした。

◆おすすめポイント
出版から半世紀にわたり世代を超えて愛され続けている本です。甘えと自立を繰り返しながら、成長するこどもの姿が描かれ、温かく見守る大切さを教えられます。切り絵風の挿絵が美しく、モチモチの木が輝く場面では、豆太の心の変化が印象的に表現されています。
電子書籍版では、パソコンやスマートフォンから気軽に読むことができます。親子で感想を話し合ってみてはいかがでしょうか。

問い合わせ:ほんぽーと中央図書館
(【電話】025-246-7700)