くらし ≪特集≫見えないインフラ 暮らしを支える下水道

今号では、下水道の仕組みや役割のほか、これからの時季に発生することが多い水害への備えを紹介します。

新潟市下水道キャラクター 水玉ぼうし
「水玉ぼうし」には、
「川や海の汚れを“ぼうし”する」
「大雨による被害を“ぼうし”する」
という意味が込められています。

◆暮らしに欠かせない!下水道の仕組みと役割
▽役割1 汚水の処理
家庭や工場などから出る汚れた水を、下水処理場できれいにしてから川や海に流すことで、まちを清潔に保っています。

▽役割2 浸水の防止
雨を雨水管やポンプ場を通じて素速く川や海に流し、まちを浸水から守っています。

道路の側溝や家の雨水ますなどの排水設備から雨水管に流れた水は、管の傾斜で地中深くに流れていきます。流れた水はポンプ場などから川や海に放流されます。

○下水道を管理している人に聞きました
下水道管理センター 楢﨑(ならさき)

『安心を守るために』
新潟市は約3,900kmの下水道管を管理していて、下水道管や施設を安全に維持するため、日々パトロールしたり点検したりしています。老朽化している施設もある中で、皆さんに安心・安全で持続可能な下水道を提供し続けるため、計画的に修繕や改築も進めています。

『災害に強いまちを目指して』
通常、雨が降ったときは、雨水管を通して川などに放流しますが、降水量が多いと、下水道管での排水が追い付かなくなることがあります。排水が追い付かず、まちが浸水するのを防ぐため、新潟市では雨水管からあふれた水を貯めておく貯留管(ちょりゅうかん)や、ポンプ場へ流す雨水バイパス管の整備を進めて、いざというときに備えています。

◆大切な命を守るため 災害への備え できてますか?
災害はいつ起きるか分かりません。雨が増えて水害の危険が高まるこれからの時季に備えて、自分や家族、財産を守るための準備をしっかりしておきましょう。

▽地域と自宅の浸水対策
普段の備えが大事なんだ!

≪日頃から浸水への備えを≫
身近な道路側溝の清掃
道路側溝に落ち葉やビニール袋などのごみがたまると、悪臭や害虫発生の原因になったり、雨水の流れが悪くなって道路上に水があふれたりする危険があります。命や財産を守るため、道路側溝が十分に機能するよう、地域全体で協力して定期的に清掃しましょう。

≪助成制度の活用を≫

▽命を守るための情報と準備
ハザードマップを見て、住んでいる地域の災害時のリスクを知り、普段から避難経路などを考えておくと、いざというときに慌てずに行動しやすくなります。
-防災士 大森 幸治(こうじ)さん

『水害の危険性を確認しよう』
総合ハザードマップには、洪水や浸水など、災害の種別ごとに想定される浸水深や避難所などの情報が、中学校区単位でまとめられています。
※市ホームページのほか、区役所地域総務課(東・中央・西区は総務課)でも閲覧可

『避難するタイミングを知ろう』
新潟市では災害発生時に避難情報などをさまざまな手段で発信しています。

※地震・津波の場合、警戒レベルは出されません。

避難情報は自分や家族などの命を守るためのサインです。すぐに受け取れるようにテレビやスマートフォンなどを小まめに確認するようにしましょう。

『避難所に行くだけじゃない? 自宅での避難も考えよう』
「避難」とは「難」を「避」けて命を守ることです。水害時は避難所に向かうことが危険な場合もあります。自宅の2階に避難(垂直避難)するなど、状況に合わせて避難行動を選択しましょう。

問い合わせ:防災課
(【電話】025-226-1143)

*****

問い合わせ:下水道計画課
(【電話】025-226-2979)