健康 [健康寿命の延伸]知って役立つ 保健だより(62)

『災害時の口腔ケアと備え』

避難生活中は水不足やストレスによって唾液が減り、口腔内を清潔に保てないため、虫歯や歯周病の悪化のほか、誤嚥(えん)性肺炎※の発症リスクが高まります。
災害の関連死で多いのは、肺炎といわれていて、災害時の口腔ケアは、命を守ることに繋がります。特に高齢者の口腔ケアは重要です。
※飲み込む力が衰えることで、食べ物や飲み物が気管を通じて肺に入り起こる炎症

◆平時からの備え
・非常用持ち出し袋に、口腔ケア用品を入れておく
・避難時は、入れ歯を忘れない

・歯ブラシ
・歯磨き剤
・洗口剤
・携帯用コップ
・口腔ケア用ウェットティッシュ

入れ歯も忘れずに!

◆災害時の口腔ケアの工夫
・歯ブラシがないときは、食後に少量の水やお茶でうがいをする。口腔用ウェットティッシュで歯、入れ歯の汚れを拭く
・水不足のときは、歯ブラシの汚れはティッシュで拭き取り、最後に水で1回うがいをする
・唾液腺マッサージやガムをかむことで、唾液をよく出す