- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県新潟市中央区
- 広報紙名 : 中央区役所だより (令和7年9月7日)
■KADO shoe repair and crafts
町屋を活用した施設を運営し、歴史や町屋の魅力を受け継ぎ発信する皆さんの取り組みや思いを紹介します。
●KADO shoe repair and crafts
所在地:沼垂東3
定休日:月曜日
営業時間:午前10時~午後7時
KADOは、かつて野菜の卸問屋であった、築90年以上の歴史を持つ建物を活用して、店主の小島俊輔さんが、2018年に靴やバッグの修理・喫茶店としてオープンしました。店名の「KADO」には、人や出来事が交わる「角」のように「地域に愛着を育み、つながりを生む場でありたい」という思いが込められています。
▽古き良きを生かした店づくり
小島さんがこの場所にお店を開くことを決めたのは、「沼垂四ツ角」という立地と趣のある建物にひかれたからでした。「古い建具をおしゃれに生まれ変わらせ、長く使い続けるという考え方は、靴修理にも通じています」と小島さんは語ります。
その思いは内装にも表れており、壁に貼られた古材や、建築当時のまま残る天井の梁(はり)は、特別な加工を必要とせず、経年による風合いの変化を楽しむことができます。
▽町屋の中で穏やかな時間を
2階は9畳ほどの漆喰(しっくい)壁の部屋で、レンタルスペースとして活用されています。(要予約)
カウンターの奥には工房があり、作業の様子を眺めながらコーヒーを楽しめます。
▽地域に必要とされる店に
小島さんは「靴には、買い替えるだけではなく、修理して長く履き続けるという選択肢もあることを伝えていきたいです。愛着のある大切な靴と、歴史的な建物を未来へつなぐ、地域に必要とされる店を目指します」と意気込みを語っていました。