文化 江戸時代から伝わる伝統 白根絞り

白根絞りは、新潟市南区白根地域で作られてきた絞り染めです。江戸時代後期(1800~1867年)から生産が始まり、やがて米の生産額を上回るほど盛んになりました。明治末期から大正期にかけて最盛期を迎えましたが、第二次世界大戦後になると生産は次第に落ち込み、安価な織物の普及などに伴い衰退していきました。
しかし、その美しさから、地元市民の手によって復元され、平成5年に新潟市の無形文化財に指定されました。現在、その技術は「サークルしろね絞り」により、大切に守り継がれています。

◆白根絞りは「日本三大絞り」の一つだった!
愛知県の有松(ありまつ)・鳴海(なるみ)絞り、大分県の豊後(ぶんご)絞りと並び、日本三大絞りの一つと称されるほど生産が盛んでした。

◆「サークルしろね絞り」が講師を担当!白根絞り講座を取材しました!
白根絞り講座は白根地区公民館が開催する講座です。
この講座では2年をかけ、白根絞りの技術習得を目指します。月一回開催され、さまざまな絞りの縫い方や染め方を習います。

▽模様の作り方
布を糸で縫う・しばる・巻くなどをして絞った後に染料につけ、絞った部分に染料が入らず白く残ることで模様ができます。それぞれの絞りごとに縫い方や使う道具が異なり、絞りの種類は50種類ほどあります。

▽1年目ではこんな「絞り」を習います!
1年で10種類の絞りを習得します!
・巻き上げ絞り
・折り縫い絞り
・合わせ縫い絞り
・軍隊絞り
・突き出し鹿の子絞り
・やたら絞り
「やたら絞り」は模様の粒の大小を揃えず“やたらめったら”に作ることが名前の由来になっているんだって!

▽絞りの染め方を紹介!
(1)染料(藍)を細かく擦りつぶす

(2)25℃~30℃のお湯に入れて染め液を作る
※濡らした試し布を染め液に入れ、緑色になったらOK
染めた最初は緑色になります!時間がたつと酸化して、写真のような青色になります。

(3)染める布を事前に濡らしておく

(4)布を染め液へ入れて、開きながら3~5分揉む
つけている間は揉み続けるよ!

(5)染め液から上げ、15分~20分間空気にさらす

(6)(4)(5)を5回以上繰り返し行う。
→回数を増やすほど濃くなります

(7)乾かした後、模様をつけるための糸を取る。水で洗い、乾かしたら完成!

◆白根絞り講座生を募集しています!
毎年5月ごろに講座生の募集を行っています。興味のある方はぜひ応募してくださいね♪
区役所だよりにも募集案内を掲載するからチェックしてね!

◆み~つけた♪道具がないころは○○を使っていた!
道具がまだ発達していなかったころは作る人の「歯」に糸をかけて、その糸を引っ張りながら布に巻いていたそうです。
現在は針や絞り台などの道具を利用することで、出来上がりが均一で美しい絞りを作れるようになりました。

◆白根の伝統を守る「サークルしろね絞り」代表 山崎らん子さんからのメッセージ
白根絞り講座は、絞り染めの基礎をじっくりと学べる講座です。未経験の方でも「絞りが好き」という気持ちがあれば大歓迎。私も講師として「自分が教えられることはすべて伝えたい!」と、強い思いで取り組んでいます。また、白根絞り講座を2年間受講すると「し
ろね絞りサークル」に入ることができます。講座もサークルも、和気あいあいとした雰囲気の中で、楽しく制作をしています。
このほかにも、小学生や海外の方などに絞り染めの体験教室を行っています。白根絞りに興味を持ってくださる方が一人でも増えて、この技術がこれからも受け継がれていくとうれしいです。

◆白根絞り作品展
手ぬぐいのほかにも、傘やTシャツなどたくさんの作品があります。
白根絞りの美しい染め模様をご覧ください!

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問い合わせ:白根地区公民館
【電話】372-5533