- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県村上市
- 広報紙名 : 市報むらかみ 2026年1月15日号
謹んで新春のお慶びを申し上げます。日頃は市政運営にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年は、歴史と文化が世界から高く評価された飛躍の年でありました。
昨年12月に「村上祭の屋台行事」がユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に追加登録されましたことは、今日まで大切に継承してきた先人たちの想い、また、これまでの取り組みが高く評価されたことであり、大変名誉なことからこの上ない喜びでありました。この伝統と文化を次世代へ継承するとともに、国内外に向け村上祭の魅力を発信してまいります。そして世界に向けた取り組みとして注目を集めたのが「2025大阪・関西万博」への参画でした。象印マホービンが展開した「ONIGIRI WOW!」では52種類のおにぎりの中でも本市の「塩引き鮭おにぎり」が大変好評でしたし、万博首長連合が企画したLOCAL JAPAN展の「共創おにぎり」では、「にぎりびと」神谷よしえさんが握るおにぎりから、鮭の食文化を中心に本市の魅力を世界へ発信できたと感じています。8月には中学生を派遣し、最先端の科学技術や世界の文化に触れ、学びを深めました。
その一方、「鮭のまち村上」を掲げる本市において鮭の遡上数が近年減少傾向にあることに強い危機感を抱いています。シロザケは、養殖技術が確立されておらず、鮭の産卵場所と水生生物の生息区域に適した環境の整備などに加え、水産養殖分野で成果をあげている大学機関とも連携し、技術開発や生態研究の取り組みに着手しました。
他方、クマの出没件数は例年以上に多く、出没情報を周知し注意喚起を行うほかICTを活用しAIカメラを導入しました。幸い本市では人的被害がありませんでしたが、クマ出没特別警報が解除となる1月末まで対応に努めてまいります。
工事が進む朝日温海道路は、昨年3月に5本目となる(仮称)小岩川第2トンネルが貫通しました。日本海沿線地域の一体的な発展に欠くことのできない大動脈であり、災害時における広域的な緊急物資輸送のリダンダンシーの確保、安定的な物流ルートの確保に加え、広域周遊観光による交流人口の拡大が期待されます。リニューアル事業を進める道の駅朝日は、11月に管理運営候補者選定プロポーザル審査会を開催し候補者を選定いたしました。「新潟と東北を結ぶゲートウェイ」として令和9年オープンを目指しており、観光および産業、地域交流、防災、子育て支援など地域の活力を生み出す拠点として事業を推進します。
令和4年8月の大雨災害は復旧工事がほぼ完了し、ようやく日常を取り戻しつつあります。この災害の記憶と教訓を風化させることなく後世に継承するため、国際総合学園「新潟デザイン専門学校」の協力により絵本「小岩内のきせき」を制作しました。また、災害時に避難所での生活環境向上のため移動式温水洗浄機能付トイレカーを導入したところであり、安全・安心を最優先に災害に強いまちづくりに取り組んでいます。
6月には、本市初となるネーミングライツパートナーとして株式会社ブルボンと締結し「ブルボンスケートパーク村上」が誕生しました。除幕式ではパリオリンピック銀メダリストの赤間凛音選手と全国スケートボード施設連絡協議会アンバサダーでNGT48の清司麗菜さんにご参加いただき、大いに盛りあがりました。
昨年は、終戦から80年という大きな節目の年でした。戦争の悲惨さや平和の大切さを次の世代へ伝えていくため、本市では中学生を8月6日の平和記念式典に派遣しました。この取組は平成30年から続いており、これまでに総勢43人の中学生が広島を訪れ平和記念式典に参列し、戦争の歴史を学ぶとともに平和意識の醸成を図ってきました。参加した生徒たちは、現地で学んだことをそれぞれの学校で報告し、改めて命の尊さ、平和の大切さを仲間たちに伝えてきました。次世代への平和意識の継承は大切であり、今後も取り組んでまいります。
今年は「第3次村上市総合計画」の最終年度を迎えます。
この間、急激に変化する社会情勢において人口減少と少子高齢化が進む中、地域公共交通の維持・確保、さらには生活様式の多様化をはじめとするさまざまな課題が顕在化してきました。これらの難題と向き合い、着実に取り組みを進めてきたところであります。中でも子育て世代を取り巻くライフスタイルは大きく変化しており、切れ目のない子育て支援施策を推進し、安心して子どもを産み育てることができる環境づくりに取り組んできました。
また、近年激甚化・頻発化する自然災害に備えるため、防災・減災対策の強化を図るとともに、地域の安全・安心を守る体制の構築に力を注いでいます。加えて、本市および胎内市沖における洋上風力発電事業は令和11年6月に商業運転開始予定で取り組みが進んでいます。地域資源を活用した循環型社会を構築し、次世代に誇れるまちを築いてまいります。
