- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県村上市
- 広報紙名 : 市報むらかみ 2025年11月1日号
■上水道事業 料金収入が前年度から2,700万円の減収
人口減少の影響により給水人口が減少し、有収水量も落ち込んだ結果、料金収入は前年度比で約2,700万円の減収となりました。一方で事業経費も削減したため、約2,000万円の純利益を計上しました。資本的収支では、収入が約4億4,000万円、支出が約9億8,000万円となり、不足分は内部留保資金で補填しました。
今後は、人口減少による使用量の減少に加え、物価上昇の影響で維持管理費の増加が見込まれます。
また、建設改良費への財源として積み立てるには十分な利益剰余金の確保には至っていないため、事業の合理化や効率化を進めていきます。
▽配水管改良事業
・市道浜新田松山線ほか配水管仮設工事 5,158万円
・滝矢川改修事業に伴う配水管改良工事 1,979万円
▽災害復旧事業
・川部浄水場自家発電機復旧工事 1億417万円
・川部浄水場電気計装設備復旧工事 6,189万円
■簡易水道事業 経営維持のため一般会計から約1億9,000万円を繰り入れ
料金収入は、前年度比で約600万円の減収となりました。維持管理費は、前年度比で約300万円を削減しました。収支不足を補うため、収益的収支では一般会計から約1億3,000万円を繰り入れています。
資本的収支は、収入が2億4,000万円、支出が4億5,000万円となり、内部留保資金で不足分の2億1,000万円を補填しています。資本的収支も、企業債の償還金などの財源として、一般会計から約5,500万円を繰り入れました。
老朽化した施設も多く、メンテナンス費用が多く発生しています。また、営業収支が不足してるうえに、企業債の償還も必要なため、一般会計から約1億9,000万円の繰り入れを行っており、繰入金に依存した経営状況となっています。
▽配水管改良事業
・市道府屋温出線配水管仮設工事 2,158万円
・市道府屋勝木線配水管改良工事 1,531万円
▽災害復旧事業
・高根簡易水道施設災害復旧工事 1億3,384万円
・高根簡易水道施設前処理ろ過施設設置工事 7,048万円
■下水道事業 経営維持のため一般会計から約29億6,000万円を繰り入れ
使用料収入は前年度比1,400万円減収、維持管理費は前年度比6,600万円増加しました。労務単価や物価上昇の影響で施設管理委託料が増加したことが主な要因です。
収益的収支では、一般会計から17億8,000万円を繰り入れて収入不足を補っています。また、資本的収支では、企業債の償還などの財源として、一般会計から約11億8,000万円を繰り入れました。下水道事業全体で、約29億6,000万円を一般会計から繰り入れを行い経営を維持しています。
今後は人口減少に伴う使用料収入の減少や施設の老朽化による維持管理費の増加が見込まれるため、施設の統廃合や業務の合理化を進め、経費削減に取り組みます。
▽主な建設改良工事
・村上浄化センター改築更新工事 3億5,449万円
・市道府屋勝木線管渠移設工事 4,070万円
・南大平地区機能強化(機械設備)工事 1,465万円
・泉町ポンプ場放流ゲート設備更新工事 745万円

問合せ:上下水道課経営企画室
【電話】66-6192
