- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県南魚沼市
- 広報紙名 : 市報みなみ魚沼 令和7年6月号
■アメリカから新潟への山登り
南魚沼市国際交流員 ティモシーフォルサム
「山はすごいなぁ」というのが、南魚沼市に着いた時の第一印象でした。なぜなら、育った町(アメリカ合衆国のバージニア州チェサピーク市)は真っ平らだからです。2,059メートルの最大標高を誇る南魚沼市に比べて、チェサピーク市の最大標高はわずか42メートルです。グレート・ディズマル・スワンプ(大いなる陰気な泥沼という意味)という保護された湿地帯は町の大部分を占めています。もちろん、出身地は湿地ならではの魅力がありますが、南魚沼(「沼」なのに)の山々がそびえている風景は、息を吞むほどの特別な印象を与えます。
昨年の8月、来日して数日後が「山の日」でした。特に予定はなく、車や自転車もまだ持っていなかったため、市役所から見える坂戸山に登ることにしました。今まで山は遠い存在だったので、生活圏から徒歩で登山できるのは素晴らしいことだと感じました。頂上から第二の故郷になる町を見下ろし、温かい気持ちになりました。
ここでの生活も約1年になりました。そこで、これまでに感じた南魚沼市の魅力や自分の故郷、アメリカの文化について、みなさんに知ってほしいという想いでこのコーナーを始めました。もちろん、まだまだ知らないことばかりなので、みなさんから教えていただけると嬉しいです。これからも、泥沼に陥らないよう、一歩一歩山を登るべく頑張ります。よろしくお願いします。
問合せ:商工観光課
【電話】773・6665