くらし 【特集】砺波図書館 移転開館5周年 知る、行く、支える 図書館を楽しもう(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県砺波市
- 広報紙名 : 広報となみ 令和7年11月号
■皆さんと歩んで5周年
2020年11月1日に移転開館した砺波図書館は、今年で5周年を迎えます。この5年間、多くの利用者の皆さんに支えられ、子どもから大人まで幅広い世代が集う「地域の学びと交流の拠点」として歩んできました。
■すべての世代が楽しめる空間
砺波図書館は、単に本を借りるだけの場所ではありません。
親子連れでにぎわう絵本の読み聞かせコーナー、学生が集中して学ぶ学習スペース、大人が静かにくつろげる読書席…。世代を問わず、さまざまな人が思い思いの時間を楽しめる空間です。そして、それぞれの空間が重なり合うことで、静けさとにぎやかさが共存する、ちょっと不思議で楽しい雰囲気を生み出しています。
この5年間で図書館を利用した人の数は確実に増えています。これからも利用者一人ひとりの「知りたい」「学びたい」そして「楽しみたい」という気持ちを大切にし、その思いに寄り添う図書館であり続けたい―その願いこそが、図書館が歩み続ける原動力です。そして、共に図書館を盛り上げてくださっているのがボランティアの皆さんです。絵本の読み聞かせはもちろん、大好きな本を紹介したり、英字新聞を活用して新たな知見を開いたり、図書館ではいろいろな形で本や知識と出会える工夫をしています。こうした活動に参加する人の数も年々増えており、図書館を通じて本と出会うだけでなく、友達が増えたという方もいます。
■続いていく図書館物語
今回は、「知る、行く、支える図書館を楽しもう」と題し、これまでの歩み、館内でのイベント、図書館を支えるボランティアの活動、そしてこれからの展望をご紹介します。日々足を運んでくださる皆さんが「また来たい」「ここで過ごす時間が好き」と感じてもらえるように砺波図書館の物語は、これからも続いていきます。どうぞお楽しみください。
■[知る]図書館のヒミツ〈へぇ〜〉
砺波図書館は、砺波市ならではのさまざまな工夫を凝らして建設されました。
◇コインロッカー
一見普通に見えますが、扉を開けたらサプライズ。市章の色〈砺波カラー〉を基本にアレンジされた内装になっています。
◇会議室の名前
「ヒロマ」「クチザシキ」「オクザシキ」「コマ」など、散居村の代表的な家屋様式の間取りから名付けられています。
◇床カーペットの模様
いろいろな色のカーペットが、バラバラに敷き詰められているように見えますが…。市の花のチューリップ模様になっています。
■[知る]新砺波図書館のあゆみ
◇開館~2021年
2020年11月1日:移転開館
4月:
・図書館デジタルカードの利用開始
・図書館お助け隊!「美化部」「園芸部」「広報部」活動開始
・来館者10万人達成
9月:「ウッドデザイン賞2021」受賞
10月:「景観広告とやま賞」選定
11月:砺波高校茶道部お茶会スタート
◇2022年
1月:砺波・庄川図書館の大型絵本の所蔵冊数が県内一となる
11月:ボードゲームを収蔵、「図書館DEボードゲーム」スタート
12月:図書館お助け隊!「ゲーム部」活動開始
◇2023年
1月:第53回富山県建築文化賞入選
3月:座席予約システム試行
7月:来館者50万人達成
◇2024年
1月:「BOOKBAG」貸出開始
8月:「図書館DEボランティア」をイオンモールとなみで開催
11月:「ゲーミング図書館アワード」2024大賞受賞
◇2025年
4月:「砺波市小中学生向け電子書籍サービス」スタート
5月:「図書店POP-UP」スタート
◆5周年記念こんなことやります
▽5周年記念POP
市内の小中学生が図書委員会などで制作したPOPを展示します。
▽5周年を記念したトートバッグを販売
数量:限定150個
料金:1,000円(税込)
販売場所:砺波図書館・庄川図書館
サイズ:絵本が10冊、小説は8冊ほど入ります
本を読むことで少しずつ育まれていく知識や想像力を、砺波の家々を囲む屋敷林になぞらえてデザインしています。絵柄には、屋敷林に見られるスギ、ケヤキ、クリ、柿の木を取り入れました。
■他にもこんな取り組みも
◇[募集中]雑誌スポンサー
雑誌の年間購入代金をご負担いただき、雑誌カバーの表にスポンサー名、裏面に全面広告を掲載する制度です。事業者の方の宣伝活動と、図書館資料の充実・利用サービスの向上を図っています。
◇[ECO]地中熱を利用した空調
開架エリア等に地中熱を利用した空調を利用することで、エネルギーの有効活用による低環境化(CO2削減)とともに、地域の方々への環境啓発を目指しています。
