- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県津幡町
- 広報紙名 : 広報つばた 2026年1月号
■CT画像診断のおはなし
診療放射線技師 上田加奈子
CT検査を受けたことはありますか?今回は、CT検査の結果が出るまでの流れについてお話します。
1.CT検査とは
CTとは、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略で、エックス線(放射線)を用いて、輪切りの画像を撮影する検査です。ドーナツ状の機械の中に、エックス線管球と検出器が対となるように配置され、それらを回転させて撮影します。得られたデータを計算して輪切り画像を作成します。CT検査はベッドに寝ているだけで短時間で行うことができ、切ることなく人体内部を観察できるため、脳内出血など緊急を要する場合に欠かすことのできない装置です。
まず、撮影した画像を最初に見るのは、私たち放射線技師です。金属などが写り込んでないか、画像がブレていないか、見たい範囲が写っているかなど、問題なく検査ができているかを確認します。ただし、放射線技師が最初に画像を見て病変が分かったとしても、それを患者さんに説明することはできません。放射線技師は画像診断の補助(医師に助言)のみ可能であり、診断することができないと法律で定められています。たまに、撮影が終わってからすぐに結果がどうだったか聞いてこられる患者さんがいますが、この段階で放射線技師が結果について説明することはできません。
2.CT検査後の画像診断
次に、CT画像を見るのは、画像診断の専門である放射線科の医師です。当院では撮影したすべてのCT画像を放射線科の医師に診断(読影)し、その結果はレポートとしてまとめられます。後日、担当医が見ることができます。画像診断のスペシャリストである放射線科の医師が見ることで、より詳しい病変の状態が分かり、予想外の場所にある病変も見つけることができます。さらに、レポート未閲覧防止システムもあるので、担当医がいつまでたってもレポートを確認していない、ということが起きることはありません。
また、放射線技師も定期的に全例のレポートを確認しています。緊急性のある診断や、担当医が予測できない重大な病変がないかを確認し、報告漏れが起きないようにしています。
3.最後に
当院では、予約なしでも、診察で必要と判断されれば当日のCT検査もできます。そして、病変の見逃しを防ぎ、正しく病変が見つかるように取り組んでいますので、安心して検査を受けていただければと思います。
