- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県
- 広報紙名 : NEWSふくい 71号
県では、2040年の将来像を描く「福井県長期ビジョン」を2020年に策定し、「『安心のふくい』を未来につなぎ、もっと挑戦!もっとおもしろく!」を基本理念として、未来志向の県政運営を行っています。今年3月、「福井県長期ビジョン」を㆒部改定し、今後5年間(2025年~2029年)の県政の方向性を示す新たな実行プランを策定しました。
■これまでの実績
北陸新幹線福井・敦賀開業を迎える最初の5年間(2020年~2024年)は、「とんがろう、ふくい」を合言葉に、恐竜博物館のリニューアル、新幹線駅周辺の再開発など、官民による観光・まちづくりへの重点投資や県立大学の新学科開設、創業・事業承継支援などの次世代のチャレンジ応援に力を入れてきました。
その結果、開業後の県内への来訪者数は、開業前の約2割増加。また、県内創業者数や本社機能移転・拡充件数※1が大幅に増加するなど、まちや人の流れに大きな変化が生まれ、未来への可能性が広がる「ふくい新時代の幕開け」を迎えています。
㆒方で、進学や就職を機に若者が県外に流出する状況は続いています。若い世代からも「選ばれるふくい」になるために、進学・就職の選択肢の拡充や社会全体での子育て応援、性別役割分担意識の改善など、社会のあり方を変えていく必要があります。また、新幹線開業効果を県内全域へ波及させるため、観光・まちづくりへの投資を続けることで人やまちがにぎわい、また新しい投資が生まれる「投資とにぎわいの好循環」につなげることが重要です。
■新たな実行プランの方向性
こうした成果・課題や県民のみなさんとの意見交換を踏まえて策定した新たな実行プランの基本方向は、「とんがろう、楽しもう、ふくい」。「チームふくい」㆒丸となって、新たなチャレンジを続けることで、もっとおもしろい「ふくい新時代」を切り拓いていこうという想いを込めています。
都道府県幸福度ランキングにおいて、12年連続日本㆒を獲得している福井県。これからの5年間は、こうした豊かな社会基盤や北陸新幹線の県内開業という100年に㆒度のチャンスを最大限に生かしながら、県民のみなさんの暮らしの満足度や幸せ実感を高めることを目指します。そのために、誰もが自分らしく生きられる「安心の居場所」と「活躍の舞台」のある「日本㆒の幸せ実感社会」を実現し、さらなるチャレンジの輪が広がるよう、徹底応援します。新たな実行プランでは、部局や分野を超えて4つの最重点プロジェクトに取り組み、将来像の実現に向け、さまざまな施策を進めていきます。
■基本方向
○とんがろう、楽しもう、ふくい
・若者もシニアも、外国人も、障がいのある方も、誰もが自分らしく過ごせる「安心の居場所」といきいきと輝ける「活躍の舞台」を持てることで、一人ひとりのチャレンジを後押しし、大きな力を生み出す
・幸福度日本一の社会基盤のもと、「一人ひとりのチャレンジとまちの進化の好循環」を生み出すとともに、地域の未来への希望をみんなで創ることにより、県民の持続的な幸せ実感を高め、若い世代からも選ばれる「日本一の幸せ実感社会」を目指す
キーワード:(1)ふ
■総合目標
※実行プラン全体の進捗を測るものとして設定
■2020〜2024年の主な成果と課題
▼これまでの主な成果
○創業者数
当初目標…600人(2020〜2024計)⇒2024年時点実績…1,098人(2020〜2024計)
○本社機能移転・拡充件数 ※1
当初目標…5件(2020〜2024計)⇒2024年度時点実績…16件(2020〜2024計)
▼主な課題
○社会増減 ※2
当初目標…社会増(2024)⇒2024年時点実績…△2,018人
○外国人延べ宿泊者数
当初目標…40万人(2024)⇒2024年時点速報値…8.9万人
※1 県外の民間企業が本社機能を県内に移転・拡充することで、新たな雇用や税収の増加につながる
※2 転入・転出による人口の増減⇔自然増減(出生・死亡による人口の増減)
■知事メッセージ
○〔みなさんご一緒に〕もっとおもしろい「ふくい新時代」を、ともに拓いていきましょう!
北陸新幹線福井・敦賀開業から一年、福井県は今、かつてないほどの盛り上がりをみせています。
この勢いを加速させる鍵は、みなさん一人ひとりの「挑戦」です。みなさんがもっとチャレンジすることで、福井県はもっとおもしろく、魅力的な場所になるはずです。
幸福度日本一という誇りを胸に、この豊かなふくいを次の時代につないでいきましょう。
知事 杉本達治