- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県あわら市
- 広報紙名 : 広報あわら 第264号(2026年2月)
地域力創造アドバイザー 堅達京子(げんだつきょうこ)さん
温暖化対策の中で再生可能エネルギーの導入や省エネと並んで誰もができる対策は、食品ロスの削減です。私たちが毎日口にする食べ物は、生産・流通・消費の過程で、まだ食べられるのに捨てられてしまうものがたくさんあります。これを減らせば、CO2を大幅に削減でき、農地の乱開発による森林減少も食い止められます。実は食品ロス削減は「ドローダウン」という本が示す温暖化対策ランキングで、堂々の第3位に入っているんですよ。
世界では今も約7億人が飢餓状態にあります。まだ食べられるのに廃棄される恵方巻やお弁当のニュースを聞くのは、とても悲しいし恥ずかしいことですよね。日本の食品ロス量は約464万トン(令和5年度)です。最近は減少傾向にありますが、消費者庁の最新報告書によると、食品ロスによる経済損失は約4兆円、国民一人あたり31,814円も無駄にしていることが分かりました。さらに、捨てた食品をゴミ処理場で燃やす時にはCO2が排出されるだけでなく、私たちの税金も余計に使われているのです。
では、すぐに私たちができる対策は何でしょうか。まず、事前に無駄が出ないよう工夫することが大切です。
(1)買い物に行く前に冷蔵庫の中身をチェックしてメモする
(2)お店の棚では「手前どり」を徹底する
(3)賞味期限と消費期限の違いをしっかり学び、まだ食べられるものは堂々と食べる
(4)野菜や果物は見た目より中身で選ぶ
それでも食べきれないものが出てきたときには、賞味期限前に子ども食堂やフードバンクに寄付したり、地域の集まりで使うなど工夫すれば一石二鳥です。物価高で食べたいのに食べられない人や、育ち盛りでたくさんの食品を必要としている人も大勢います。捨てる前に「ご縁」をつなげることができれば、地球にも地域にも、そしてお財布にも優しい温暖化対策になりますよ。今すぐできる食品ロス削減、ぜひ皆さんもトライしてみてください。
