くらし 特集 人へ地域へつなぐ 空き家のミライ(1)

ここは、少し前まで空き家だった。
今は、移住を考える人たちを迎える場所に変わった。

◆お試し移住ハウス
県外在住で、坂井市への移住を考えている人に、市での暮らしを体験してもらうために貸出している住宅

空き家の行く末はいろいろ
住み継ぐほかにも
手を加えて生まれ変わったり
誰かの新しい住まいになったり
まだまだ可能性がある空き家
今みなさんができることを考え
これからの空き家のミライを見つめてみませんか

◆「空き家情報バンク」登録物件
物件No.6-52(338)
丸岡町末政 賃貸4LDK
市ホームページに掲載
※詳細は本紙をご覧ください。

■大切な場所を次の世代につなでいく早めに考える空き家のミライ
◇誰かの大切な場所だった
今は空き家でも、かつては誰かの大切な場所。大切な場所も管理をせずにそのままにしておくと、さまざまな問題がでてきます。空き家を所有する人、将来相続する可能性がある人は、この機会に、空き家について考えてみませんか。

◇空き家をそのままにしておくと
空き家の所有者(持ち主、持ち主が亡くなった場合は相続人など)には、法的に管理責任があります。適切に管理をしていない空き家は、老朽化が速く資産価値が下がってしまいます。また、草木や雑草が伸び、景観を損ねるだけでなく、不法投棄の原因となり、近隣に迷惑をかけてしまうこともあります。
さらには、老朽化が進むと、屋根や壁が崩れ、周囲に危険がおよび、人に危害を与える恐れもあります。近隣の家屋が壊れたり、通行人がケガをしたりした場合、損害賠償など管理責任を問われる可能性があります。

◇活用方法はいろいろ
空き家の活用方法は、建物の状態によってさまざまです。建物を活かせる場合は、事業を始めたい人や住まいを探している人に売却したり、リフォームして賃貸したりすることもできます。もし、建物が老朽化し、活用が難しい場合は、解体して土地の売却や駐車場として利用する方法もあります。

◇早めの対応がカギ
空き家を所有している人や将来相続する可能性がある人は、まず、空き家や住まいの状態を知ることが大切です。空き家の多くは相続により取得されたものです。早めに情報を整理し、家族と話し合っておくことで、相続が発生した際の判断がしやすくなります。また、困ったときには相談することも重要です。専門知識をもつ人に相談することで、活用の選択肢が広がります。
早めの準備と対応が空き家にしないために必要な行動です。

◆なにをしたらいいの?業者がよくわからない…
そんなときは、空き家所有者の救世主
空き家コーディネーターに相談!
空き家のお悩みを、ステップごとにサポートしていきます。まずは、お気軽にご相談ください。

▽そもそも空き家って何?
1年以上住んでいない、または使われていない建物およびその敷地などを「空き家」と定義しています。

▽STEP1 相談の問い合わせ
アーバンデザインセンター坂井【電話】50-3300
※専用申込フォームは本紙をご覧ください。

▽STEP2 現地調査
建物の状態と相談者の希望を踏まえ、必要な手続きを整理します。

▽STEP3 登記整理
権利関係を確認し、必要に応じて専門家を紹介します。

▽STEP4 家財整理/修理/解体
建物の状態に応じ、補助金や各種事業者を紹介し、進め方をサポートします。

▽STEP5 情報の掲載
空き家情報バンクなどに情報を掲載し、建物に関心のある人へ情報を届けます。
不動産業者と市場価値を把握し、売却や賃貸の検討をサポートするので、安心です

▽STEP6 希望者と契約
契約に向けた調整を行い、手続きをサポートします。
次の活用が決まるまでは、適切な管理をしましょう!

▽STEP7 引き渡し
次の活用へとつながったことを見届けます。

◆知らないと損!空き家にまつわるQ and A
Q and Aに関する悩みには、市の補助制度が使えます。詳しくは、7ページをご覧ください。
※詳細は本紙をご覧ください。
空き家の悩みといっても、空き家の状態や将来的なことなど、人によってそれぞれ違うもの。空き家のちょっとした悩みを、市の空き家コーディネーターに聞いてみました。

Q:両親が他界し実家が空き家になりましたが自分の住まいは別にあり、誰も使用する予定がありません。どうしたらいいでしょうか?
A:まずは親族と実家をどうしていきたいかを話し合い、空き家の権利関係を確認してみましょう。法務局で登記簿などを閲覧することで、土地や建物の所有者の氏名や住所を確認することができます。そして、家財を整理していきましょう。大型の家具などご自身で整理が難しい場合は、業者に依頼するのも選択肢の1つです。

▽ポイント
わたしたちが作成した「空き家ばなし」のパンフレットを使って、空き家の活用方法や空き家になってから手放すまでの手順を具体的にイメージしてみましょう。
また、住まいが将来空き家になる可能性があるときは、親族間で早めに話し合っておくのもおすすめです。

Q:空き家の管理はどのくらいの頻度で必要ですか?
A:月1回の換気・通水・草刈りなどができると良いでしょう。遠方にお住まいなどで、管理が難しい場合は、管理代行サービスの利用もおすすめです。

▽ポイント
空き家は適切に管理しないと老朽化が速まり、資産価値も落ちてしまいますので、適切に管理していきましょう。

Q:そもそも、空き家は売れますか?
A:新築相場が高騰する中、新たな拠点として空き家を探している移住者や事業者なども増えています。市のホームページで公開している空き家情報バンクや不動産事業者、UDCSなどいろいろなところで情報を発信することで、買い手が見つかりやすくなります。

▽ポイント
無料で全国に物件の情報を発信できたり、補助制度を活用できたりすることも、空き家情報バンクに登録するメリットですね。

Q:家族が増え、住まいが手狭になってきたので、戸建ての空き家に引っ越したいと思っています。どのように探すといいでしょうか?
A:空き家情報バンクや民間の不動産の物件情報を確認してみましょう。また、相談窓口では利活用希望者のマッチングもしていますので、ぜひ相談してください。

▽アーバンデザインセンター坂井の空き家コーディネーター
・小西(こにし)さん
・岩堀(いわほり)さん
・宗野(むねの)さん

◆空き家の相談窓口
▽アーバンデザインセンター坂井(UDCS)
【住所】三国町南本町3丁目6-5
時間:19:00~17:00
休日:木曜日
【電話】50-3300

▽しろまちミラいえ
【住所】丸岡町霞町1丁目40
時間:9:00~17:00
営業日:毎週火曜日
【電話】50-3300