くらし 特集 人へ地域へつなぐ 空き家のミライ(2)

■相談・補助金活用ばなし
抱える空き家の悩みはそれぞれ違うけれど　どんな空き家も、人と地域につながりミライがひろがる

◇終わらなかった家財処分を完了し空き家情報バンクに登録
山岸さん　60代
丸岡町に空き家所有
補助金を活用し家財処分を行った。
空き家コーディネーターに相談し、空き家情報バンクの登録や補助金の申請などの支援を受けた。

一人で暮らしていた母が亡くなり、4年前に空き家を相続しました。親の思い出のある家なので、月に1回換気や掃除を行い管理をしていましたが、このままでは、固定資産税などの費用もかかることに加えて、管理をし続けることも負担に感じていました。自分の子どもたちもこの家に住むことはないと思ったので、空き家相談に行って売却の方向で、空き家コーディネーターに現地を見てもらいました。
売却に向けては家財処分をしておいたほうが良いということで、業者を紹介してもらい、補助金を活用しました。1年ほど自分で処分していたのですが、残すものと捨てるものを1つずつ見ていくと、終わりが見えなかったです。実際に業者にお願いすると、たった1日で作業が終わりました。また、空き家コーディネーターへの相談は無料で、業者の紹介や、空き家情報バンクの登録、補助金のことなどいろいろなサポートをしてくれて、とっても助かりました。
大切にしてくれる人に引き継がれるとうれしいです。

◇空き家相談をきっかけに親族間での話が進み、解体へ
Cさん　60代丸岡町に兄弟で空き家所有
補助金を活用し解体
「空き家問題に直面したことをきっかけに、次世代への負担を減らすため、現在の住まいの将来を、子どもと話し合っています。」

父が亡くなり13年、兄弟間では空き家の話し合いが進まない中、相続登記の義務化や固定資産税が気になり、空き家相談に行きました。第三者の空き家コーディネーターが、今後の道筋を示してくれたり業者を紹介してくれたことで、話し合いがスムーズに進み、解体することに決まりました。空き家の売却や賃貸などの選択肢を増やすためにも、すぐに相談することが大事だと実感しました。

◇「自分が住むなら…」と考えたリフォームで賃貸が決定
Kさん　40代
三国町に空き家所有
補助金を活用しキッチンなどをリフォーム
「借りてくれた人が住んでみてよかったと感じ、購入してくれるような形になれば、それもいいなと思っています。」

三国町にある空き家をリフォームして、賃貸しています。アパートより一軒家の需要があったからか、すぐに借り手が見つかりました。借り手が見つかるか不安だったので、自分が住むならどうするかを考えてリフォームしました。その際には、市の補助金も活用しました。賃貸は、誰かに住んでもらえるため家が劣化せず、思い出のつまった家を残しながら、収入も得られるというメリットがあります。

◇希望していた日本家屋で子どもたちとゆとりある生活を
コヴァルチクさん家族　30代
希望に合った日本家屋を見つけたことをきっかけに、県外から坂井町に移住を決める。
補助金を活用し、空き家を購入。リフォームを行い、家族4人で生活中。

空き家を購入するきっかけは、敷地が広いところで生活したいという希望があったからです。純和風の日本家屋で縁側があって、庭もあるところで条件を絞ると、新築では予算が厳しく、空き家をリフォームしたほうが自分たちの希望に合うことから、購入を決めました。不動産業者と見学に訪れたとき、2年間空き家だということで木が生い茂り、動物もすみついていて不安になりました。それでも、学校や病院、スーパーが周辺にあったことが購入の大きな決め手で、市の補助金も活用し、購入しました。
いろいろな空き家を見て決めましたが、家財が処分されて、管理されていた家は住んだ後のイメージがしやすく印象が良かったです。ここも空き家の期間が長かったので、リフォームをしていない部分の清掃や庭木の手入れをして、やっと落ち着いてきました。
地域の方々にも本当に良くしていただいて、子どもたちがのびのびと走り回っている様子をみると、移住してきてよかったと思っています。

◆空き家に関する補助制度
空き家の購入・改修・解体などの各種事業に対して、様々な補助制度があります。空き家の利活用や管理、処分をお考えの人は、ぜひ補助制度をご活用ください。
注意点：
・補助制度の申請前に、着手または契約をしている場合は、補助の対象外になります
・先着順で受付し、予算の上限に達し次第、受付を終了します
・要件によって、補助額や申請期限などが変わりますので、詳しくは市のホームページをご覧いただくか、空家対策室へお問い合わせください

▽補助対象となる主な事業と上限額

※空き家情報バンク登録要件あり

問合せ：空家対策室
【電話】50-3036【FAX】66-2935