子育て 「農業の甲子園」出場へ 北信越大会で最優秀賞

■福井農林高校 生物生産科3年
松田拓己さん(松岡芝原1)

◇地域課題解決研究 究極の用土
福井農林高校3年の松田拓己さん(松岡芝原1)が、8月に新潟県で開催された日本学校農業クラブ北信越ブロック大会に出場。見事、最優秀賞に輝き、農業の甲子園といわれる日本学校農業クラブ全国大会に出場を決めました。9月29日、河合町長を表敬訪問し受賞の喜びを報告しました。
松田さんは昨年の春、ダム湖に大量の落ち葉や枝がたまってその処理に膨大な費用がかかっていることを知り、解決法を考えるべく研究を始めました。「みんなで解決!地域課題を農業の救世主に!」と題した松田さんの研究は、大野市の仏原ダムにたまる落ち葉や枝を腐葉土にし、放置竹林の竹を使用して竹炭を作製。これらをさまざまな割合で配合した用土でマリーゴールドの栽培実験をし、根の張りが著しく良かった用土『究極の用土』を完成させたというものです。
今年3月には、土づくりの専門家を育成するための検定試験、土壌医検定2級に合格し、土づくりマスターの称号も得ている松田さん。「この研究(処理費用がかかるものを活用した用土づくり)を多くの人が知ることで取り組みが広まり、農業者が土にかける費用を抑えられるようになれば」と話していました。
河合町長は「循環型社会にマッチした素晴らしい研究。全国大会でも自信を持って頑張ってきて」とエールを贈りました。

10月22日に神奈川県で開催された全国大会では、国土保全や環境創造に関する「分野II」の部門で、7分間のスピーチと審査員との質疑応答に臨みました。