くらし 特集 人と人を繋ぐ「地域の案内人」 地域おこし協力隊 古田隊員の取り組み(2)

■町の方に聞く!
▼エピソード1
南条郡森林組合 越 徹さん

▽実体験の大切さ
林業を知るには、実際に山に入り、自分の体で体験し、山の空気を感じることが一番です。古田さんも一緒に山に入り経験したことは強みですよ。

▽変化
古田さんと出会い、若い人の考え方やこれまでにない視点など、こちらが良い刺激をたくさんもらっています。東京での移住イベントにも一緒に行き、良い経験をさせてもらいました。

▽新たな発見
中でも林業を副業で出来ないかというアイディアをもらいました。※「半農半X(はんのうはんえっくす)」という言葉があるように、まさにこれからの林業のあり方のヒントになります。
※小さな規模の農業で自分や家族が食べる分を自給しながら、残りの時間で自分の好きな仕事ややりがいを感じる別の仕事(X)をすること。
(例)「半農半サラリーマン」、「半農半ライター」など。

▽南越前町の魅力
南条・今庄・河野の地域によって山主さんの考え方、人柄が異なるところが面白いですね。それぞれの地域性に合わせて仕事をしています。

▼エピソード2
農業 田中 彦治郎さん

▽これまでの関わり
「農業や今庄のことをもっと知ってほしい」という想いで、地域おこし協力隊や都市部の学生などを畑に受け入れてきました。南越前町で人と人が知り合い、協力し合えることを考えてきました。

▽来た人に向けて
集落の活動も含め、ありのままの田舎暮らしを見てほしいです。農業や田舎暮らしの厳しさを言い伝えたこともあります。
でも、来てくれたほとんどの人が「思ったよりも良い」と言ってくれますね。

▽相乗効果
自分が若い人と接すると元気をもらえるし、視野も広がり、自分にプラスになります。農業体験をした人から連絡があったり、再び今庄に来てくれたりした時は嬉しいですね。

▽これから必要だと思うこと
素朴な人柄の人が多いですが、これからはもっと住民自らが動かないといけないと感じています。移住者や若者に対する地域の理解がこれまで以上に必要だと思います

▼エピソード3
上山精肉店 上山 優美さん

▽印象に残っている出来事
古田さんがお好み焼きを作ってくれて、それが凄く美味しかったです。さすが関西出身の人だと思いました。

▽普段の関わり
普段、買い物に来てくれた時、色々な話ができるので、とても親しみを感じます。
若い人や田舎が好きな人が来てくれると、こっちまで明るい気持ちになります。

▽嬉しかった一言
やっぱり「お肉美味しかったよ」とか、町外から来た人に「良い町ですね」と言われると、「南越前町は良いとこなんやな」と改めて思えます。

▽南越前町の魅力
人が親切。店の前をよく観光客が通りますが、道案内したり、雨が降った時に傘を貸したりしている近所の人もいます。みんな良い人です。