くらし まちの宝を次代へつなごう 甲府遺産

■千松院境内(せんしょういんけいだい)の信玄堤
(甲府市相生三丁目)
竜王信玄堤(甲斐市)は武田信玄公の治水事業として有名ですが、甲府にも信玄堤が存在しているのをご存じでしょうか。「川除(かわよけ)」と呼ばれた堤防が市内でも複数か所確認でき、これはそのうちの一つ。遠光寺村の集落を守るために荒川の堤防と伊勢通りの間に築かれました。全長約1.5kmにもおよび、広い堤には竹が生い茂っていたと伝わります。千松院は戦国時代、水難防除を祈念して創建され、今でも境内には堤状に高く盛り上がっているところが残っています。
堤が二重に築かれたことで水害が減り、水田が開拓され、盆地が一気に発展していきました。知恵と統率力で、住民の暮らしを安定に導いた、信玄公の郷土愛にあらためて感服します。

■甲府遺産とは
身近にある未指定の文化財を「甲府遺産」として認定し、より多くの方に知っていただく事業がスタートしました。地域に伝わる宝をたいせつに受け継いでいきましょう。

・甲府遺産とは
・詳しくは親子だるまブログ[21歳の信玄公が見た景色は]
※詳しくは本紙をご覧ください。