くらし 始めよう!歯の健康 6月4日~10日は、歯と口の健康週間

■妊娠中は歯周病のリスク↑~妊婦さんの歯周疾患検診
母子健康手帳を発行した妊婦さんに歯周疾患検診が無料で受診できる受診票を発行しています。妊娠中は女性ホルモンのバランスが崩れ歯周病になりやすく、早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があります。
体調が良い時に受診をしてください。

■歯磨きの仕方から虫歯予防まで~乳幼児からの口腔ケア
市では、乳幼児健康診査において、歯科医師による歯科口腔検診を実施しています。また、歯科衛生士による歯磨きの仕方や虫歯にならない生活、保護者の口腔環境の指導などを行っています。

◇歯科医師による歯科健康診査
対象:1歳6か月、2歳、3歳

◇歯科衛生士による歯科口腔指導
対象:7か月、2歳

小さい頃から歯の健康について、意識することは、歯の健康を保つためにとても重要なことです。
市では、イベントやたっち講座などで歯科衛生士による講座を開催しています。ぜひご参加ください。

妊婦さん・子どもの口腔ケアに関する問い合わせ先:こども・子育て課 こども・子育て支援担当
【電話】内線1173

■いつまでも健康な歯を~65歳からの口腔ケア
お口の機能低下は、心身の機能低下の入り口!
噛む力は、健康を維持するためにとても重要な要素です。
「ちょっと心配」で踏みとどまることで、お口の機能を取り戻しましょう。

■お口の健康に介護予防事業を活用しましょう
◇歯科衛生士の個別指導(無料)
対象:後期歯科口腔健診で、飲み込みや嚙む力などに課題があった人

◇歯科衛生士の家庭訪問による個別ケア(1回300円全6回)
対象:介護に関するチェックリストで介護予防のための取り組みが必要と判断された人
(チェックリストは高齢者・介護支援課で受けられます)

◇お口の健康に関する出前講座(無料)
対象:地域やグループなど

65歳からのお口の健康に関する問い合わせ先:高齢者・介護支援課 介護予防・支援担当
【電話】内線1226

■仕事や家事など働き盛りの皆さん!~歯科健診いつ受けましたか?
【!】30代~50代の働き盛り世代は過去1年間での歯科健診を受けた人の割合が一番少ない!
◆歯科健診が大切な理由~その1 むし歯・歯周病は早期発見と早期治療が肝心!
歯を失う主な原因はむし歯と歯周病です。特に歯周病は30代以降から増加が見られ45歳以上の約半数は進行した歯周病にかかっています。
歯に付着したプラーク(歯垢)の中の細菌によって歯茎が炎症を起こし、やがては歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。

◆歯科健診が大切な理由~その2 歯と口の健康は全身の健康と密接に関係している!
歯周病は口の中の問題だけではありません。
歯周病菌や歯ぐきの炎症物質は血管を通って全身に届きさまざまな病気を発症、悪化させることも昨今の研究で明らかになっています。糖尿病や心臓病、骨粗しょう症などの病気と関連があります。

市では歯の健康を保てるよう、歯周疾患検診を行っています。
歯周疾患検診は歯周病の早期発見と予防に特化した検診です。

◆歯科健診の受診方法
1.市役所で受診券を発行
右の二次元コード、またはお電話にてお申込みください。
※2次元コードは本紙参照
2.希望の歯科医院で健診の予約をして受診します。
詳細は、広報やまなし5月号と一緒に配布をした「健康診断ガイド」で確認してください。

◆歯科健診の対象者・料金
▽20~74歳の人
歯周疾患検診:600円

【POINT!】今年度から節目年齢の人は無料!
今年度中に20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・70歳になる人は無料!対象者には、6月頃に節目年齢無料歯科検診受診勧奨ハガキを送付します。
※受診には申込が必要です。

▽後期高齢者医療保険加入者
後期歯科口腔健診:無料
75歳になる人には、誕生月の翌月に受診券を郵送します。

歯科健診のお申込み・問い合わせ先:健康増進課 健康づくり担当
【電話】内線1163

■口腔を健全な状態に保つことが健康のカギ
市歯科医師会 会長 逸村 一紀 氏(いつむら歯科クリニック院長)

日本では、自立して健康に過ごせる期間、いわゆる健康寿命をいかに伸ばすかが大きな課題となっています。介護や支援が必要となる要因の認知症や転倒は、歯の多い人や入れ歯など口腔機能を回復できている人ほど認知症になりにくく、転倒も少ないということが疫学研究からわかってきています。
歯を失う主な原因は虫歯と歯周病です。健康な口の土台づくりは生まれた時から始まっています。歯の疾患の発症予防、治療がとても重要です。健康寿命を延伸するためにも、日頃からしっかりした口腔管理を行う
ことで、口腔を健全な状態に保ち、それを継続することが大切です。