子育て [巻頭特集]南アルプス市「こども応援部」新設
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県南アルプス市
- 広報紙名 : 広報南アルプス 令和7年7月号 No.268
〜すべてのこどもと家庭に、途切れのない支援を届けるために〜
令和7年4月、南アルプス市は、国が提唱する「こどもまんなか社会」の実現に向けて「こども応援部」を新設しました。
■新設の目的 こどもを社会の中心に据える支援体制
これまでは、妊娠期・乳幼児期・学齢期といったこどものライフステージごとに支援の窓口が分かれていたため、「どこに相談すればよいか分からない」「必要な支援にたどり着けない」といった声がありました。
そこで南アルプス市は、こどもとその家庭を取り巻くすべての課題をワンストップで受け止める部門として、「こども応援部」を健康福祉(かがやき)センター内に新設しました。従来の子育て支援課、こども家庭相談課、健康増進課の機能を再編・統合し、こどもに関する一体的な相談支援体制を構築しました。
「なんとなく不安」「ちょっと気になる」そんな声にこそ、こども応援部は応えたいと考えています。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。南アルプス市は、すべてのこどもと家庭の「応援団」です。
■幅広い連携による支援体制の強化
こども応援部は、市内のあらゆる支援の「点」を「線」で結び、継続的で確実な支援へとつなげます。
・保健福祉部との連携
生活困窮、医療、障がい、福祉サービスとの調整を密に行い、家庭全体を支援
・教育委員会との連携
学校との連携や就学支援、ヤングケアラー支援、特別支援教育との情報共有を強化
・地域関係機関との連携
官民を問わず、地域の保育施設や医療機関とも協力し、社会全体でこどもを育む環境づくりを推進
■こども家庭センターを拠点に、専門職が連携
健康福祉センター一階の「こども家庭センター」に、保健師・精神保健福祉士・社会福祉士・管理栄養士・保育士・公認心理師などの専門職を配置し、分野を横断する連携支援を実施しています。
▽主な対応内容
・妊娠・出産時の届出や健診、子育てに関する相談
・発達などが気になるこどもの相談
・学校や保育施設と連携した訪問支援
・保護者同士の交流や学びの場(座談会・講演会等)の提供
・虐待、家庭不和、ヤングケアラーなど深刻な課題への対応と、継続支援
「困ってから」ではなく「気づいたときにすぐ」相談できる体制がここにあります。
問合せ:こども家庭センター
【電話】282-6049
■地域でつながる子育ての輪
南アルプス市では、すべての保護者が安心して子育てできるまちを目指し、地域ぐるみでこどもを育む環境づくりを進めていきます。
なかでも、子育て支援のはじめの一歩となる「子育て支援センター」では、子育ての喜びだけでなく、戸惑いや不安、孤独感といった繊細な心の動きにも丁寧に寄り添い、保護者とこどもが安心してすごせる場を提供しています。育児に関する相談はもちろん、親子が一緒に楽しめる交流イベントや、子育てに役立つ知識を学べる講座を定期的に開催しています。
地域の子育て仲間と出会い、悩みを共有できる場所として、心の拠り所となるよう努めています。
■安心の子育て環境をめざして
保育所へのスムーズな入所支援をはじめ、保護者の急な予定やリフレッシュ時に活用できる「一時預かり事業」や、こどもが体調不良のときにも対応可能な「病児・病後児保育」など、家庭の多様な状況に柔軟に対応する保育の受け皿を整えています。
さらに、小学生を対象とした「放課後児童クラブ」では、保護者が仕事と育児を両立できるよう、放課後や長期休暇中に安心して過ごせるこどもの居場所を提供しています。
子育てに悩んだとき、地域に相談できる場所がある。子育てのかたちにも、多様な選択肢がある。そんな安心が、毎日の子育てをやさしく支えます。
問合せ:子育て支援課
【電話】282-7293