健康 上野原市立病院〔睡眠外来〕竹内暢医師の睡眠コラム #31

■口呼吸は睡眠の大敵
皆さん、こんにちは。そろそろ涼しくなってきている頃でしょうか。数日前に、私が働いている睡眠センターの上司から教えて貰ったことがありますので、皆さんにおすそ分けしたいと思います。
突然ですが、鼻の通りはいいでしょうか。睡眠コラムなのになぜ鼻の話になるのかと思う人もいるかと思います。しかし、どの年代でも、鼻詰まりによる口呼吸の人、詰まっていなくても習慣的に口呼吸になっている人は、ひょっとしたら良い睡眠がとれていないかもしれません。
睡眠時に口が開くと舌が落ちて、いびきや無呼吸の症状が出てきやすくなり、睡眠にも悪い影響が出ます。加えて、口呼吸をしていると、睡眠時無呼吸症候群の人では、その治療が難しくなり、治療が不十分になることもあります。
ぜひ、ご自身だけではなく、『鼻、ちゃんと通っている?』と、となりにいる人にも聞いてみてください。良い睡眠をとる第一歩になること請け合いです。