- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長野市
- 広報紙名 : 広報ながの 2025年8月号
本市とクリアウォーター市(フロリダ州)は、昭和34(1959)年に姉妹都市提携して以来、友好親善と国際理解教育の推進のため、親善使節団の相互訪問、中学生・高校生や教師の相互派遣などの交流を重ねています。派遣事業に参加した3人の先生にお話を伺いました。
■本市からクリアウォーター市へ派遣された清水愛先生
『令和5年10・11月にクリアウォーター市および周辺の小・中学校と高校、計6校を訪問し、授業に参加したり、日本の文化や長野市の紹介をしてきました。』
◇アメリカで感じた日本との違い
年代を問わず、子どもたちが授業中に積極的に発言する姿に驚きました。発言や質問をしながら議論し、クラスやグループ全体で理解を深める姿が多く見られました。現地の先生方にお聞きしたところ、授業中の発言がクラス全体への貢献として高く評価されるそうです。
また、教師の仕事に限らず、アメリカでは仕事を生活そのものとは考えておらず、仕事とプライベートとをしっかりと切り離し、家族や自分のことを大切にしている印象を持ちました。
◇交流を通じて、さまざまな人と関わる楽しさを感じてほしい
帰国後、勤務する中学校で、クリアウォーター市からの交換教師や中学生を受け入れる機会に恵まれました。このような体験や私自身の経験談を伝えること、日々の英語の授業を通して、生徒たちには英語を使ってさまざまな人たちと関わる楽しさや喜びを感じ、多様性を認め、自分の見方や考え方を広げてほしいなと願っています。そのために、今後も自分にできることをやっていきたいと思います。
■本年6月~7月にかけて市内21の小・中学校を訪問
本市へ派遣された
・ローラン・ヴァネステ先生
・ベティ・リーユー先生
『北部中学校では、英語でクリアウォーター市の紹介をしたり、生徒と交流しました。』
◇子どもたちから感じた伝統を次世代へつなぐ意思
ベティさん:
日本の小・中学校では、英語を使用して児童・生徒たちと交流し、友好親善や国際理解の大切さを伝えたり、折り紙や茶道、琴など日本の伝統文化の体験をしました。また、週末にはホームステイ先のホストファミリーと出かけて、長野市や日本のことを詳しく知ることができました。
ローランさん:
(伝統文化の体験などを通して、子どもたちの)伝統を大切にし、次の世代へつないでいきたいという意思を感じました。
ベティさん:
どの学校に行っても、子どもたちが喜んで歓迎してくれました。英語を使って私たちと話したいという意欲が伝わってきました。
ローランさん:
日本の子どもたちは、学校の規律を重んじて、集団生活のルールを大切にしていると感じました。また、先生への尊敬の念を抱いている様子が見られました。
◇日本での経験と異文化理解の大切さを伝えたい
ベティさん:
アメリカに戻ったら、日本での経験と、異文化への関心を持ち、理解することの大切さを子どもたちに伝えたいです。
ローランさん:
どちらが良いかということではなく、子どもたちが異文化から学び、視野を広げることができるように、指導をしたいです。