くらし 重要伝統的建造物群保存地区 須坂市須坂 蔵のまち須坂の魅力発見 No.7

2024年8月、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)に選定されました。歴史的な建物が多く残り、特有の町並みや景観を形成する重伝建地区の特徴・魅力などをご紹介します。

◆さまざまな種類の屋根
須坂地区には多様な建物がありますが、建物の屋根にもさまざまな種類のものが見られます。
街道沿いに多く見られる土蔵造(土壁で柱を覆い、屋根には瓦を乗せた防火性能に優れた造り)の建物も、それぞれ屋根形式に違いがあり、「切妻(きりづま)造」や「撞木(しゅもく)造」、「寄棟(よせむね)造」、「入母屋(いりもや)造」などがあります。須坂地区の場合、切妻造の屋根が多く見られます(左上写真)。表や道に対し、屋根の三角形の面を向けるものを「妻入(つまいり)」、四角形の面を向けるものを「平入(ひらいり)」と呼びます。
また、街道に面していないところでは、長屋や付属屋などには板葺(ぶ)き屋根が多く、土蔵には置き屋根など特徴のある屋根も見られます(右上写真)。長屋や小規模住宅などの板葺きの建物は瓦葺きの建物に比べて屋根の勾配が緩く、街道沿いとはまた違った町並みを形成しています。
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