くらし 【特集】安心・安全な水道水を守るために(1)
- 1/41
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県須坂市
- 広報紙名 : 広報須坂 令和7年6月号
6月1日~7日は水道週間
標語「透き通る 誇れる水に 感謝する」
生活において「当たり前」の存在となっている水道。しかし、その水がどこから来ていて、どんな場所を通って私たちの元に届いているのか、意識したことのある人は少ないのではないでしょうか。
今月の特集では、市の水道の仕組みや、きれいな水を届けるために行われていること、将来にわたり安心・安全な水道水を守り続けていくための取り組みを紹介します。
◆水道水が届くまで
水を使いたい時、蛇口をひねれば水が出る。当たり前のように感じることですが、水道水は多くの過程を経て、私たちの元に届けられています。
◇ステップ(1) 取水する
川や地下水などから水を取り入れます。須坂市では、豊丘ダム下流の灰野川や地下水など、27の水源から1日合計2万4000立方メートルの水を取水しています。
◇ステップ(2) 浄水場で飲み水にする
取水した水は、浄水場で土砂などを取り除き、消毒を行い、飲用可能な水にします。八町・豊丘・仙仁・塩野・西原・米子・峰の原の7つの浄水場が稼働しています。
◇ステップ(3) 配水池に貯める
浄水場で作られた水道水は、一度配水池に貯められます。配水池から、時間・季節に応じて、それぞれに適した量の水道水が水道管に送られています。
◇ステップ(4) 水道管を通って家庭や施設へ
◆安全な水道水を作っています~塩野浄水場の内部を紹介~
市内7カ所の浄水場のうち、最も多くの水道水を作っているのが塩野浄水場です。急速ろ過という方式で、1日に9500立方メートルもの水の浄化を行っています。
1日の浄水量
9500立法メートル=学校のプール※ 約26個分!
※縦25m×横12m×深さ1.2mと仮定
◇監視室で水質を常に監視
浄水場では、24時間365日、原水(原料となる水)から浄水(処理された水)ができるまでの各工程で水質を監視しています。また、原水と浄水で金魚を飼い、金魚の行動を観察することで異常の早期発見に努めています。
◇浄水池
浄水場に付属して、浄水を貯めておく浄水池があります。坂田浄水場の配水池と南原配水池に配水しています。
◇浄水池建設工事を行っています
地震などにより配水管が破損した際の断水に備え、緊急給水拠点として新たに浄水池1基を現在建設中です。
完成後は、既存浄水池の維持管理作業時のバックアップとしても使用でき、メンテナンス性の向上が期待できるほか、貯水量増加による供給の安定化の観点からも、大きな役割を果たす施設となります。