文化 重要伝統的建造物群保存地区 須坂市須坂 蔵のまち須坂の魅力発見 No.4

2024年8月、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)に選定されました。歴史的な建物が多く残り、特有の町並みや景観を形成する重伝建地区の特徴・魅力などをご紹介します。

◆「蔵のまち」は土蔵造の建物が立ち並ぶまち
須坂は「蔵のまち」と呼ばれていますが、特に須坂地区にはその特徴が多く残っています。中町の辻(現在の中町交差点)を中心とした十字の街道沿いには、江戸末期から昭和前期にかけて造られた多様な建物などが現存しており、土蔵造の建物も多く並んでいます。
土蔵造とは、柱などの構造材が土壁に覆われている構造(大壁造)で、瓦屋根の建物を指します。当時は火災が多く、延焼を防ぐために構造材を露出しない土蔵造の建物が多く造られました。土蔵というと倉庫のようなイメージがあるかもしれませんが、須坂地区では住人が生活をする主屋をはじめ、作業場や店舗など多くの建物が土蔵造となっています。