- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県須坂市
- 広報紙名 : 広報須坂 令和7年10月号
2024年8月、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)に選定されました。歴史的な建物が多く残り、特有の町並みや景観を形成する重伝建地区の特徴・魅力などをご紹介します。
◆当時の町の様子、人々の住まいを今に伝える長屋
須坂地区は「土蔵造(瓦屋根、土壁で柱を露出しない形)の建物が立ち並ぶまち」という特徴がありますが、加えて、当時の様子を物語る多様な建物が多く現存することが魅力です。その一つ、地区内、旧大笹街道の東に多く残る長屋は、当時の人々の住まいを今に伝える貴重な存在です。
江戸期、現在の奥田神社と須坂小学校の敷地にかけては須坂藩の陣屋が置かれ、その防衛のために足軽などが住む武家長屋が造られました(一戸を歴史的建物園に移築保存)。明治期以降は、製糸業の発展に伴い地区の人口が増加。住まいの高密化が進み、多くの長屋が造られ、製糸業を支えた職工や工女などが住みました。
長屋の多くは木造平屋建て、または二階建てで、軒が低く、板葺(ぶ)きの屋根のものもあり、街道沿いとは全く異なる特性を持っています。
