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■遺品整理を頼むときは慎重に
親族等が亡くなった後、故人の持ち物の整理や処分を業者に依頼する「遺品整理サービス」が近年注目されていますが、このようなサービスに関する相談も全国で多く発生しています。大切な遺品をトラブルなく整理・処分するために、トラブルの事例や注意点をご紹介します。

(1)実家の亡父の遺品整理のためにインターネットで検索した業者に依頼した。当初は20万円くらいかかると言われていたが、作業後に30万円を請求された。見積書や契約書はもらっていない。
(2)亡父宅の不用品処分を事業者に依頼した。その場で必要か不要かを判断して指示を出し、大切な書類等は処分せず残しておくよう約束したが、アルバムや回線のつながっている電話機まで処分された。業者に苦情を申し出たが、ごみ処理場に運搬済みで取り戻せないと言われた。

これらのほか、「見積もりのつもりで呼んだ事業者に契約をせかされた」「高額なキャンセル料を請求された」といった相談事例も見られます。
遺品や不用品をごみとして収集・運搬する事業者は、市から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けている必要があります。インターネットで調べた無許可の事業者に依頼すると、こういったトラブルや不法投棄につながるリスクがあります。
遺品整理を業者に依頼することを検討する際は「業者選定は慎重に行う」「見積もりを取って作業内容や費用を事前に確認する」「残すものと処分するものを明確に分ける」といった点に十分注意しましょう。困ったときはお早めに消費生活センターへご相談ください。

問合せ:
飯山市消費生活センター(市民環境課生活環境係内)【電話】0269-67-0726(課代表)
消費者ホットライン【電話】188