- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県飯山市
- 広報紙名 : 広報飯山 令和7年5月号
■特定空家等の現地視察を実施
4月24日に、産業民生常任委員会の主催で、特定空家等の現地視察および担当課との意見交換会を実施した。
飯山市内には「特定空家等」に該当する危険な空き家等が19件あり、そのうち10件について現地視察を行った。
▽特定空家等の現状
住宅以外の空き家も多くあり、ある場所では屋根のトタンがはがれ、大きな音を立てていた。隣家との距離が近く、除雪作業も含めて安全面に不安を感じる箇所であった。
きのこ工場だった空き家では、黄色のウレタンがむき出しになり、建物の一部がネットで覆われていた。飛散防止のため市が緊急安全措置を行ったとのことである。
また、特に雪が多い地域にある空き家では、今年の大雪の影響で家屋の崩壊が進行し、玄関から奥までが見通せるほどとなっていた。熊などの野生動物が住み着くおそれもあり、非常に危険な状態である。
▽担当課との意見交換
視察後は担当課との意見交換会を実施した。空き家問題の背景には、相続放棄や生活困窮などにより所有者が解体に至れないケースが多く、担当課が対応に苦慮している現状が明らかになった。
今後空家等の増加が見込まれる中、特定空家等とならないよう予防的な取り組みがより重要になると認識している。現地の状況を直接確認したことで、特定空家等の深刻さ、市の対応、そして全国的にも共通する課題であることを再確認した。今後、国に対しても制度的支援や対応の強化を要望していく必要があると感じた。
・特定空家等の定義(次の(1)〜(4)のいずれかに該当する場合)
(1)そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
(2)著しく衛生上有害となるおそれのある状態
(3)適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
(4)その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
・定空家等の判定ついては、特定空家等判定委員会が空家の状態を審査したうえで認定し、空家等対策協議会へ報告・承認となる。
■本会議を傍聴する皆さまへお願い
本会議を傍聴する場合は、傍聴規則を守っていただき、拍手その他の方法により公然と可否を表明したり、議事の妨害となるようなことのないようご協力ください。
なお本会議の様子は「iネット飯山」でも放送をしております。
■令和7年6月定例会 会期日程(予定)
▽招集・議案上程
6月9日(月)
▽一般質問
6月17日(火)〜19日(木)
▽各常任委員会審査
6月20日(金)〜24日(火)
▽委員長報告・採決
6月27日(金)
問合せ:飯山市議会
【電話】0269-67-0748(直通)【FAX】0269-62-0005