その他 市議会だより No.128 ~9月定例会 一般質問(2)~

■水田渇水対策・国民スポーツ大会・主権者教育
荻原章一議員

問:この夏の記録的な猛暑と水不足により、市で取り組んだ渇水対策の効果と教訓について伺う。
答:初めての給水車による水田への配水は、一定の効果があったと認識している。該当地区で立ち上げた渇水対策委員会の連携した取り組みは、自治の姿を考える教訓とも感じた。

問:二年半後の国民スポーツ大会が正式決定され、いかに飯山大会を最大限の努力で成功させていくかの立場が大事と思う。市民の理解と合意形成が不十分な状態ではないか。
答:国スポ開催を未来への投資と考える。財政負担が決して無駄ではなかったと示したい。市民の理解が得られるよう努力する。

問:7月の参議院選挙で、初めて飯山高校での期日前投票が実施された。その効果と検証について伺う。
答:投票権を持つ生徒の約60パーセントが投票したと推定される。投票意識の向上と投票促進に一定の効果が得られたと考える。今後も学校側と協力して継続したい。

■農業全般・ジャンプ台・駅前ホテルを聞く
佐藤正夫議員

問:農業をリードする組織を農村基本法が国で成立する頃迄に立ち上げると言ったが。
答:既に1年を過ぎており申し訳ない。「飯山市農林畜産業ビジョン策定会議」を立ち上げるよう農業政策課に指示した。

問:農林畜産業全般へと範囲を広げ過ぎると、どれも物にならないのでは。
答:一つずつ取り組むべきものから予算に反映させたい。

問:協働のいじしゅうぜん事業は、草刈り等で一堂に集合せずとも、地区の協働ならば個人行動でも対象にすべきと思うが。
答:状況にもよるが、相談していただければ柔軟に対応する。

問:国スポではジャンプ台がアイストラックでなければならないとのルールはあるのか。
答:アイストラック等の設備でなければならないというルールはない。

問:駅前ホテルは提訴されているが、その後の経過は。
答:最初に和解意思の確認があったが、双方の主張が平行線のため、和解の協議は一旦終了すると裁判長が判断した。訴訟継続中で、9月中に6回目予定。

■空き家・国スポ開催について
西澤一彦議員

▽空き家・特定空家対策
問:市内の特定空家を視察し、荒廃の状況に息をのんだが、「特定空家予備軍」が251戸に増加している。今後の対応策が重要と考えるが。
答:将来の大きな課題と認識している。空き家の適切な管理について所有者等に指導するなど、対策を講じてまいりたい。

問:家について家族で早めに話し合うことが重要。所有者や相続人の責任等、周知徹底すべきでは。
答:家の終活セミナー開催や、広報紙やホームページを活用し、市民への意識啓発や正確な相続知識の周知に努める。

▽国スポ開催について
問:飯山で開催する意義は。
答:施設整備や地域の活性化、若者の育成・強化や、住民のスポーツへの関心を高める効果等が期待できる。

問:シャンツェの維持や後利用は、他の日本を代表するような施設でも厳しいようだが。
答:後利用促進は大変重要と考え、大会等の誘致、観光誘客やイベントなど、多様な利用促進に向けた取り組みを進める。

■ジャンプ台整備について
山崎武雄議

問:ジャンプ台整備費用として、補正予算と13億2800万円の債務負担行為が9月議会に提出された。なぜ高額な整備費になったのか。
答:ジャンプ台整備検討部会の提案を受け、昨年度実施した基本設計の額を基に工事管理業務委託料と契約までの物価スライド等を考慮して算出した金額である。

問:整備をしてもスロープカーで踏切場所までしか行けず、そこからスタート地点までは歩き。選手はリフトのない飯山を選んでくれるのか。
答:飯山シャンツェには他の施設にない優位な面がある。立地・交通の便の良さやミディアムとノーマルが両方そろっている点である。これらを生かして利用促進を図る。

問:ジャンプ台整備は最小限に留め、優先すべきは駅前開発ではないか。
答:市内経済を発展させることを重要課題の一つとして取り組んでいる。その一環としてジャンプ台整備をしっかりと行い、活用することによって経済効果が期待できる。

■住宅耐震改修促進計画・国スポ大会について
髙橋達幸議員

問:現状の住宅耐震化率は。
答:令和6年度は76・81パーセント。

問:現状での耐震改修費用の補助金額は。
答:補助率は工事費の5分の4以内で、上限額は令和7年度は140万円。また長野県は耐震診断の総合評点がより高い改修に対して独自に50万円の上乗せ補助を行っており、該当する場合は補助上限が190万円となる。

問:国内大会の基準内でジャンプ台を改修すれば、約10億円は節約できるのでは。国スポ大会後更に2期工事分で約3億円を計上しているが。
答:安全かつ公平な国スポ開催と、その後の利活用を考慮して、一連の改修が必要と考える。現在の計画にジャンプ台の将来像の提案内容は含まず、2期工事との位置づけにはなっていない。

問:今回のノーマルヒル改修計画と運営を、県にお願いしてはどうか。
答:県教育委員会からは令和5年に、維持管理の大変さを理解いただいた上で、県営化は困難との回答をいただいた。

問合せ:飯山市議会
【電話】0269-67-0748(直通)【FAX】0269-62-0005