- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県小海町
- 広報紙名 : 小海町公民館報 第563号
町が計画している公園ですが、下記基本方針など踏まえ、町民意見交換会説明会、地元説明会、地権者説明会、など順次行っています。現在までの計画素案についてお知らせいたします。
■基本方針
小海町における都市公園の方針は、既存の公有地や施設などのストックを積極的に利活用し、以下の4つを基本方針の柱とします。
(1)町民の憩いの場、休養、鑑賞、及び散策の場等の充実
町民の憩いの場所として、森林等の自然条件を利用して、休養や自然観察、散策などの静かに憩える空間を整備し、高齢者や、障がい者、子育て世代等、多様な人を対象とした場を充実させます。
(例…憩いの広場、噴水、水流、芝生広場、紅葉広場、散策広場)
(2)町民と来町者の積極的な交流・遊びの場づくりの促進
教養施設や飲食や売店の便益施設等、町民だけでなく隣接市町村、都市部からの来町者も楽しめるような交流の場を設けます。
(例…教養・便益施設、アスレチック、憩いの広場等)
(3)町民におけるスポーツやレクリエーションの場等の充実
町民の健康増進等のために、スポーツできる場や散策路等のレクリエーションの場、あるいは子育て世代等の親子が楽しめる場を充実させます。
(例…スケート場、グラウンド、散策路、遊具のあるスペース等)
(4)豊かな自然の活用をふまえた適切な保全管理
都市公園の活用方法をふまえた上で、樹木等の自然について適切に保全管理します。
(例…オートキャンプ場、マレットゴルフ場、展望台、森林広場等)
以上、(1)から(4)の方針(機能、テーマなど)を踏まえた小海都市計画公園として小海町駅周辺に土村公園、松原高原周辺に八峰公園を位置付け計画策定します。
■土村公園
◇平地部分
旧小海中学校の一部であった平地には、町民等が行き交う交差点周辺と敷地西側には町民同士のコミュニケーションの場としての「多目的広場」を配置します。とくに西側の「多目的広場」は、キッチンカー等が進入することもできる設えとして、公園の賑わい演出の場をめざします。また、敷地南側には幼児や児童等の子どもたちが遊べる遊戯施設を設えた「ちびっ子広場」を配置します。駐車場は敷地の北側に20台程度設け、障がい者等の利用に配慮します。その他、水飲み場、トイレ、パーゴラ、四阿、防災倉庫等を、適宜、配置します。
◇高台広場(歴史の丘)
民有地と町有地(土村耕地)が所有する高台広場は、古くから町民に親しまれてきた、「歴史の丘」です。その頂上部からは町の中心部だけでなく、遠方には八ヵ岳の峰々を仰ぐことができ、現在も佐久総合病院老健施設こうみ利用者の散策コース、小海中学校の避難場所、小海小学校の歴史的探究の丘として利用されています。このため、遊歩道や四阿等を整備するとともに、見晴らしの良い高台を利用した展望台等を配置します。
◇遊歩道(四季の小道)
平地と高台広場(歴史の丘)の歩行者動線を連続させるよう、「散策路」を配置します。ここでは、植栽(中低木を含む)等によって四季を感じさせる演出を行います。
散策路を分断する町道については、交通量も地区内交通に限定されていることから、関係機関等の協議等を踏まえ、適切な対策を行うことによって利用者等の安全を確保します。
なお、公園区域設定において、「高台広場」は地形上急峻であるため、土砂災害対策として、急傾斜地崩壊対策事業が計画されており、この施設区域は原則除外するが、公園機能の一体性・連続性を確保するため、前項事業の付替道路を公園区域に含め、この急傾斜地崩壊対策施設の管理者である長野県と協議して管理の方法を定めます。
