イベント 八ヶ岳美術館

■展覧会
◯[同時開催]村山写真室「生活と遺影」/行田美香「フネートル」
会期:9月20日(土)~12月7日(日)

◯西新太「見るべきものほど見えない~ラブを解き放て~」
会期:12月13日(土)~3月22日(日)

■今月のイベント
◯mikagyota在廊
日時:12月7日(日)午前11時~午後3時30分

◯西新太による似顔絵制作
日時:12月13日(土)、27日(土)午後1時30分~午後4時30分

◯西新太ライブ
日時:12月20日(土)午後3時30分~午後4時30分
※いずれも参加無料

■もっとヤツビ
八ヶ岳美術館の見どころや楽しみ方を地域おこし協力隊・平林隊員が紹介します

ご来館された方にときどき「ここにはロダンがあるんですね」と言われることがあります。筋骨隆々の男性が腰かけてあごに手をやる《黎明》は、かの有名なロダンの《考える人》を彷彿とさせる像です。ただ、《考える人》が背中を大きく曲げて地獄の住民たちを寡黙に見つめる一方で、《黎明》は同じような緊張感を備えながらも、「うーんどうしようか、いっしょに考えよう」とでも言い出しそうな軽快さがあります。大きな筋肉は頼もしく、なおかつ気軽に相談に乗ってくれそうな包容力も感じます。女性像が多い清水多嘉示の制作のなかで異彩を放つ作品です。
本作は制作翌年、清水の出身校の諏訪清陵高校に設置されます。新校舎落成の記念物として同窓会が寄贈し、若者の未来に期待をかける意味で《黎明》と題されました。「純朴な若い青年の姿を通して生き生きとした人々の魂を揺り動かす」ことを意図したこの像は現在も諏訪の若者たちを見守っています。

◎《黎明》石膏原型、1958年
※詳細は広報紙16ページをご覧ください。

問合せ:八ヶ岳美術館
【電話】74-2701
休館日:
・12月8日(月)~12月12日(金)
・12月29日(月)~1月3日(土)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:
・高校生以上510円
・村内小中学生は図書館利用カードの提示で無料