イベント 《特集3》みのわテラス4周年(2)

■みのわテラスを支える生産者のみなさん
◆「お客さんとの会話や、迅速な売上報告が、やりがいになっています」
▽北部営農組合
専業農家 藤田久一さん

定年後から本格的に専業農家となり、ファームテラスができた当初から野菜を納めています。夏野菜から秋野菜まで、根菜を中心に、わさび菜や金糸瓜、菊芋など、あまり市場に出回らない珍しい野菜も出荷しています。ファームテラスは、メールで一日に数回売上報告を送ってくれるので、畑が近所ということもあり、品切れになればその日のうちに新鮮な野菜を届けに行くこともあります。その際に、買い物に来ているお客さんから、お勧めの野菜や珍しい野菜の食べ方などを尋ねられることもあり、お勧めすると買っていただけたり、伝えたことに喜んでいただけて、ファームテラスはお客さんと直接会話ができるとても良い場所だと思います。また、スタッフが毎朝商品のチェックをして売り場に出せないものを省くなど、品質管理が行き届いているので、品質面でも信頼できるお店だと思います。スタッフの方も話しやすく、自分が伝えた野菜の食べ方などの情報を、お客さんに伝えてくれているのもいいですね。
これからも今まで通り、良い野菜を作り続け、珍しい野菜にも挑戦していきたいと思います。

◆「りんごが大好き。大好きなりんごを愛情をこめた商品に」
▽豊中農園
りんご農家 山崎絵美さん

子どものころから親しんだ、大好きなりんご園を祖父母から引き継いで7年目になります。農協のりんご部会の研修や講習会などで勉強し、新しい農法にも挑戦しながら畑を増やしているところです。夏から秋にかけて、12〜13種類の中から選んだ5〜6種類を、季節を追って出荷しています。りんごの他にも、りんごを使った加工品にも力を入れていて、乾燥させて甘みがぎゅっとつまったチップスや果汁100%のジュース、ジャム、りんご酢など、ラベルにもこだわって、大好きなりんごを愛情をこめて商品にしています。たくさんのお客さんが来店するファームテラスに置いていただくことで、直にお客さんと話す機会もでき、「地元の商品」として見ていただけることが嬉しく思います。その他、テラスすたんどに、アイスクリームやアップルパイの材料としてりんごを使っていただき、好評をいただいています。
今後は、できるだけ自社でも加工できるようにしていきたいと考えていて、新しい商品も開発中です。ぜひ楽しみにしていてください。

◆「やまびこテラスとともに生まれたブランド牛『天龍牛』をぜひ!」
▽株式会社ユウユウファーム代表取締役
和牛繁殖農家 柴 勇一郎さん

祖父の代から、和牛を繁殖させて仔牛を販売する「和牛繁殖業」を営んでいますが、4年前に、やまびこテラスがオープンするにあたり、地元の食材として和牛ブランドが作れないかとの相談を受けました。それまでは、食肉の分野には携わっていませんでしたが、繁殖和牛を飼育して10年が経ち、共に過ごしてきた経産牛(母牛)を活かしていきたいという想いから「天龍牛(経産肥育)」ブランドの立ち上げに踏み出しました。試行錯誤しながら独自の技術を追求し、経産牛に地元で生産された牧草のみを与え健康的に飼育することで、健康飼育での脂と生きた熟成により、赤身でありながら深みのある味わいに仕上がりました。和牛経産牛としての日本初のブランドとして、やまびこテラスをはじめ、近隣の15箇所の飲食店で味わっていただけます。なかでも、やまびこテラスでは、気軽に食べていただけると思います。
みのわテラスは雰囲気もよく、人に紹介したくなる施設ですね。今後、例えば、みのわテラスに牛を放牧して、みなさんが楽しんでいる景色が、箕輪の景観になったらいいなと思います。