- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県箕輪町
- 広報紙名 : 広報みのわ「みのわの実」 令和7年4月号
■「報道と人権」
講師:河野 義行さん
昨年の11月24日(日)に人権講演会を開催。松本サリン事件の第一通報者で元長野県公安委員会委員の河野さんを講師にお迎えし、ご自身の経験から報道の在り方について切々と訴える内容の濃いお話をうかがいました。
力強いメッセージに多くの方々が感銘しました。
◇信じてくれる人つくって
「河野さんの生き様の素晴らしさ、内容が非常に分かりやすい説明で共感できた。マスメディアの報道による確証バイアスの怖さを改めて実感した。」
「本当にすごい話で涙なしには聞けなかった。一人でも100%自分を信じてくれる人を持てというお話は、ずしんと心に残りました。」
「現在、情報収集にはテレビのみならずインターネットやSNSなど沢山ある中で、正しい情報を見極めることの重大さを痛感した。マスコミや周りに流されず判断したい。」
「印象に残った「世間」ということば。警察は河野さんを被害者として発表しているがマスコミはまるで犯人扱い。その報道によって「世間」は河野さんを犯人扱いし、非難の電話等に苦しめられてきた。コロナの初期の感染者も「世間」から苦しめられていたと思う。マスメディアは第4の権力と言われ世論を形作る大きな力をもち、それに扇動される大衆の問題。現在ではSNSでも「フィルターバブル」という危険性を孕んでいる。メディアリテラシーはどのように育まれることが大事なのか、人権が守られるために市民はどう判断していくのが大切なのかなど様々考えさせられた。」
上記は講演会においでいただいた方々のアンケートの感想です。アンケートに回答していただいた方々全員から「有意義であった」という評価をいただきました。また「大感動を受けた」「河野さんの素晴らしい人間性を感じた」「諸々の意味で人権尊重の話が聞けて良かった」「誹謗中傷問題など物事の真偽を見誤らないようにしたい」等、今後の人生に励みや力をいただいた講演会であったと感じた方が数多くいらっしゃいました。ご自分の考えを広げ深め、新たな思いを持った方々も多くいました。講師ご自身の実体験から事件の経緯や背景など、当時の報道からは知ることができなかった事実関係を詳しく語っていただき、被害者として後遺症の症状に苦しみながらも闘い続けた壮絶なご経験談やご家族間での支え合いなど、内容には切実さと説得力があり、私たちも正しい判断力を持ち、深く考えていけるよう学び続けていかなければならないと思わせていただきました。
令和7年の人権講演会は11月22日(土)を予定しています。ぜひ足をお運びください。
問合せ:文化スポーツ課 生涯学習係
【電話】0265-70-6602(直通)