くらし 地域おこし協力隊だより

■中村香月隊員
皆さんお久しぶりです。協力隊2年目の中村です。
暑くて溶けそうな夏がじりじりと過ぎて、秋がゆっくりと顔をのぞかせています。
思えば今年は5名の新規隊員が入って色んな新しい風を吹かせてくれました。
夏休みには関口隊員企画の「協力隊Week1・2」が開催され、沢山の子どもたちや地域の方がKINOTOCOを訪れました。私は「自由自在∞布絵の具でミニ巾着づくり」を企画し、満員御礼。ご参加いただきありがとうございました。
子供たちや地域の方々と楽しく集中しながら、世界に一つのミニ巾着ができあがりました。日常の中で子どもと過ごす時間はほとんどない私。「どうコミュニケーションをとれば、子どもたちの想像力は広がり、表現され、形になるのか」。前回の記事では、「どうしたらできるかの答えを教えるだけがすべてではない」と綴りましたが、これがまた、難しい。私の中の答えを教えずに、子ども達自身に自分なりの答えや表現を見つけてほしいと思っていても、口からは私の答えがぽろり。それが必要な場合もあると思っていても、なんだか子どもたちの発想・想像の芽を摘んでしまっているのではないかと内心ドキドキ。もっとわくわくできるような言葉や伝え方を身につけたいと顎に手を当て空を見つめる日々です。
そんな中、最近はイベントに参加してくれた地域の方にとても心温まる言葉をいただくことが続き、「有難いな、自分も子供たちや自分の大切な人たちにそういう風に声をかけたいな」と改めて思いました。精進しますので温かい目で見守ってください。
少し先ですが、今年も11月に上松凱旋者のイベントを開催しますので皆様お楽しみに!それではまた町のどこかで。

■関口塁隊員
毎度っ!地域おこし協力隊の関口です。先々月ついに車を手に入れて、マリオカートでの練習(?)の成果もあって、なんとか楽しくカーライフを満喫しています。最近は、ドライブがてら中古CD屋さんを巡るのが趣味で、お気に入りは『燃えよドラゴン』のサントラと八神純子さんの「水色の雨」が入ったアルバム。車の中で聴きながら走る時間が最高です。
8月はイベント尽くしのひと月でした。特に印象的だったのは、協力隊全員で「1日1企画」に挑んだ「KINOTOCOイベントサマーWEEK」。KINOTOCOをもっと多くの人に利用してもらいたい!という思いから始まった企画ですが、準備から当日までのスケジュールはカツカツ。それでも多くの方にサポートいただき、たくさんの参加者にも来てもらえて本当にありがたかったです。普段はそれぞれ別々のミッションで動いている協力隊員全員で一つのことをやれたのがとても嬉しかったです。
また、僕自身が担当した「プロから学ぶ広告映像の作りかた」というワークショップ。上松町のPR動画を作りたい、子どもたちに町の魅力を知ってもらいたい、そして町外の方にも関わってほしい―そんな思いで企画しました。映像業界の第一線で活躍するクリエイターを講師に迎え、子どもたちに調査から絵コンテ作成、撮影、編集まで体験してもらいました。完成した作品はどれも素晴らしく、講師陣からも「町も人も素敵」「また来たい」と言ってもらえて嬉しかったです。
こうした取り組みは続けてこそ意味があると思うので、これからも町外の人と町の人をつなぎ、上松町をもっと好きになってもらえる機会を作っていきたいです。
さて、こういったイベントを沢山開催したので提出しなくてはいけない報告書が山のように積み上がっています。ミュージシャンをやっていたときの一番嫌いな言葉は「確定申告」でしたが、どうやら「報告書」も嫌いな言葉になりそうです。