子育て 上松小学校・上松中学校「夢の教室」開催

十月十七日(金)に、上松小中学校それぞれにおいて、小学校五年生と中学校二年生を対象に「夢の教室」が開催されました。
この事業は、二〇〇六年に子どもたちを取り巻く環境として、「いじめ」「自殺」「引きこもり」「無気力」などが大きく社会問題としてクローズアップされたことから、日本サッカー協会が「子どもたちのために何かできないか」「問題の乗り越え方のヒントを与えることができるのでは」と考え、二〇〇七年より、社会貢献活動「JFAこころのプロジェクト」として始まりました。スポーツ選手をはじめ、様々なジャンルのプロフェッショナルを「夢先生」として学校へ派遣し、「夢を持つことや、その夢に向かって努力することの大切さ」や「仲間と協力することの大切さ」などを伝えるものです。
今回はダブルダッチ(二本の縄跳びを使い、技を交えながら跳ぶ競技)でシルクドソレイユのショーに出演する等世界的に活躍しているプロチーム「CAPLIORE(カプリオール)」のリーダーNOBU(ノブ)さんに、夢先生として来ていただきました。
ゲームの時間では、一人が縄跳びを回しながら移動し、一列になった人達と順番に跳ぶ「トラベラー」というゲームを行いました。NOBUさんが回す縄跳びを一人ずつ跳び、失敗してもクラス全員でアイディアを出しながら続け、見事クラス全員で跳ぶことができました。このゲームを通じて緊張をほぐすと共に、みんなで力を合わせて問題に取り組むことで、クラス全体が「協力すること」「思いやりの心」「全力で取り組むこと」の大切さを学びました。
教室に移動してからのトークの時間では、NOBUさんが「夢曲線」を黒板に描きながら、夢に向かって、いつ来るかわからないチャンスをつかむため、今自分にできることを続けることの大切さや、失敗が新しい出会いのターニングポイントになったこと、東日本大震災の被災地で、ダブルダッチを披露し感謝された体験を語り、「『ありがとう』は魔法の言葉」、「夢を持って、それに向かってあきらめない大切さ」などを子どもたちに伝えました。
子どもたちは、この教室を通じて、自分の夢について改めて考える時間を持つことができ、将来について考え、夢に向かって努力することの大切さを学ぶことができる貴重な体験となりました。