くらし 就任と新年の御挨拶
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県木曽町
- 広報紙名 : 広報きそまち 令和8年1月9日号
◆11月27日就任 加藤 真和
新年明けましておめでとうございます。
昨年11月に木曽町長に就任いたしました、加藤真和と申します。
私は木曽町に生まれ、木曽町で育ちました。町長に就任する前は、江戸時代から続く家業の漆器店を営んでおり、その環境の中で、この町の長い歴史と深い文化の香りを日々身近に感じて育ちました。
伝統と文化を大切に守りながらも、変化を恐れず、町民の皆さまと共に、この美しい町をより住みやすい町へと発展させてまいります。
「その道に入らんと思う心こそ我が身ながらの師匠なりけり」
千利休の利休百首の一首です。若い頃、茶道を学ぼうと弟子入りしたその日、先生が茶室の床の間にこの軸を掛けて迎えてくださいました。
“何かを始めようと思う、その心こそが自分自身の師である”という問いかけは、いま木曽町の町長として歩み始めた私の胸に深く響いております。
そして、選挙の告示日に町の中を街宣車でめぐった、あの日の景色が思い起こされます。
晩秋の光が町をやわらかく包んでいました。古刹(こさつ)を彩る錦の紅葉、斜陽に染まる唐松林、幾百年と受け継がれてきた木曽の悠久の自然の中に、人々の暮らしが静かに息づいていました。
農作業の手をとめ、遠くから手を振ってくださる方。おぼつかない足取りで路肩を歩きながらも笑顔で挨拶していただいたご高齢の方。こども園から聞こえてきた、子どもたちの明るく弾む声。
その一つひとつの日常の営みが、町をつくり、未来へとつながっているのだと胸に刻みました。私にとって、これからも折に触れて思い返すべき大切な風景になりました。
「町と、この美しい自然の中にある暮らしを守り続けること」―それこそが、私が「この道に入らんとする心の師」である。
その思いを胸に、これからの町づくりに全力で取り組んでまいります。
本年が、町民の皆さまにとりまして健やかで実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
