- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県白馬村
- 広報紙名 : 広報はくば 2025年6月号 Vol.585
子宮頸がんは、子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代の女性のがんの中で多くを占めます。日本では、毎年約1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年約3,000人の女性が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
Q.「HPVワクチン」とは何ですか?
A.HPVとは、皮膚や粘膜に感染するヒトパピローマウイルスのことで、主に性交渉で感染し、子宮頸がんをはじめとし多くの病気の発生に関わっています。HPVワクチンは、このウイルスの感染を防ぐワクチンです。公費で受けられるHPVワクチンは、一定の間隔をあけて、同じ種類のワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
Q.HPVワクチンは絶対に受けなければならないものですか?
A.HPVワクチンの接種は予防接種法に基づいて実施されており、国内外の研究結果から、HPVワクチン接種による子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して、国が接種をお勧めしています。しかし、望まない方に接種を強制することはありません。実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの効果とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご本人とご家族でよく話し合って決めてください。ワクチンの効果とリスクについては、厚生労働省が提供しているHPVワクチンに関する情報をご参照ください。
◆HPVワクチン定期接種について
対象者:平成21(2009)年4月2日から平成26(2014)年4月1日生まれの女子
※小学6年生から高校1年生相当で、標準的な接種期間は中学1年生の間です。
接種期間:12歳となる年度の4月1日から16歳となる年度の3月31日まで
接種方法:子育て支援課に申込みのうえ医療機関で個別接種
※公費で接種できるHPVワクチンには3種類あり、どのワクチンにするか選択できます。
※HPVワクチンは、種類によって計2~3回の接種が必要で、完了するまでに6か月から1年程度かかります。接種を希望する場合は、早めにご連絡ください。
接種費用:自費負担なし(公費負担)
HPVワクチンに関する情報は、こちらのQRからご覧ください(本紙参照)
お問合せ:白馬村こども家庭センター(白馬村教育委員会 子育て支援課内)
【電話】0261-85-8101