イベント 館報 はくば 2025.7.22 Vol.529

◆ふれあい教室「ブルースハープ講座」
今年度初めて開講する「ブルースハープ講座」。ほどんどの人が初めての挑戦です。ブルースハープとは穴が10個のハーモニカのことで、ロックやブルース、フォークの弾き語りで使われることが多い楽器です。
先生からは、ハーモニカを持つときは、手のひらに卵を持つくらいの空間を空けるようにとのアドバイスがあり、吹音と吸音の練習をしました。
ハーモニカの穴に息を吹き込むと隣の穴にも吹き込まれ、吹き込み音が重なることがありますが、そうなったとしても変な音には聞こえないのがハーモニカ。吹いたり吸ったりするため、息つぎがないので流れるようなフレーズになる。吸うときは真っすぐ吸わないと本来のハーモニカの音がでない。あまり口をつぼめない、口の形は「あ」と「お」の中間くらいなどの指導がありました。
独特なハーモニカの音に引き込まれながら、皆さん楽しそうに練習に励んでいました。

◆はくば塾「戦後80年がやってくる」
戦後80年を迎え、戦争体験者の声が届きにくくなっています。ましてや元気に語ってくれる人となると更に人数が少なくなってしまいます。
白馬村公民館では田中欣一先生を講師に「戦後80年がやってくる」と題し、「戦争とはこういうことだ」、「美しい晩年(生と死を考える)」の2つを柱に、4回にわたって体験談などを語っていただきます。
第1回では、戦時中は学徒動員により木曽で森林鉄道の枕木交換などの労働を強いられ、手足は傷だらけ。患部にヨモギの葉を揉んで傷口にあて自分で応急処置をし、今でもその当時の傷跡が残っている。
終戦後は栃木県宇都宮市に住んでいたが、東京の様子を見たいと思い東京に向かった。筑波山に登り関東平野を望み、水戸街道を上り利根川を渡って東京に入ったとたん焼野原であったなどの体験談を話してくれました。
戦後80年は遺言のようなものだから大切である。戦争を知らない者に対して大丈夫ですか?と問いかけました。
第3回は9月29日、第4回は10月27日に開催します。戦争体験者の生の声を聴き、改めて平和の大切さを学びましょう。聴講をご希望の方は白馬村公民館までお問合せください。

◆はくば塾「ナゾトキ、親海湿原と姫川源流の成り立ちと現在」
白馬村南部に位置する親海湿原と姫川源流は美しい自然環境で知られています。しかし近年は湧水が減少し、親海湿原では乾燥化が進み、姫川源流ではバイカモが無くなるなどの環境変化が生じています。
白馬村文化財審議委員の太田勝一先生から、この二つの地域の地形的な成り立ちと現在の状況について、座学と現地学習を通して学びました。
かつて仁科三湖はなく、今の中綱湖あたりから北へ姫川が流れていただろうと思われ、その痕跡は青木湖など3か所のボーリング調査で確認されています。3万4千年前に西側山地で崩壊が起きたことにより崩壊堆積物が姫川をせき止め、佐野坂丘陵ができ青木湖ができました。このことが親海湿原と姫川源流の起源の始まりといえます。
親海湿原と姫川源流は、水質調査により鳴沢川の水質とよく似ていることから、鳴沢川の伏流水が湧き出ていると考えられ、青木湖から染み出てくる水ではありません。
年間降水量と年間降雪量の関係から、年間降水量は、多少の増減はあるものの1,500mmから2,000mm前後を推移していますが、年間降雪量は、2016年から極端に減少しています。姫川源流のバイカモが減少し始め、ほぼ消滅してしまった時期と重なることから、親海湿原と姫川源流の水位低下は降雪量が影響していると考えられるとの話がありました。
この二つの地域は、地元佐野地区の草刈作業により環境が保たれています。太田先生は、気候変動による不安定な降雪は今後も続くと予想され、貴重な自然環境かつ観光資源を維持していくために、どのように取り組むかを考える時期に来ていると訴えました。

◆はくば塾 里山道中「霧ヶ峰を歩く」
今年度の里山道中スタートは「霧ヶ峰を歩く」講座でした。5月20日(火曜日)に、茅野市・諏訪市・下諏訪町・長和町にまたがる「霧ヶ峰」をじっくりと歩きました。早朝出発でしたが全員が出発時刻前に集合し、快晴の中元気に出発しました。八島ヶ原湿原から順調に歩き始め、白馬とはまた違った壮大な景色を眺めながら車山山頂を目指しました。絶好のハイキング日和で天気は良かったものの、とても風が強く帽子が飛ばされそうになったり、最後の急な上り坂に苦戦したりしましたが、参加者全員で無事山頂までたどり着くことができました。山頂からの360度の大パノラマは、疲れを吹き飛ばすほどの絶景でした。帰り道はガレ場でしたが足元に気をつけながら下り、達成感を味わいながら帰路につきました。

◆第11回はつゆきコンサート出演者募集
「はつゆきコンサート」は、各地で活躍する白馬ゆかりの有志演奏家たちが、年に一度白馬に集い、地域のみなさまに演奏をお届けする機会を設けようとの想いから始まりました。おかげさまで第11回を迎えます。
このコンサートでは、演奏家の豊かな才能を村内に広く紹介し、来場された皆さまには音楽をゆったりと楽しんでいただきます。また、音楽を通じて人々がつながり、地域の中にあるさまざまなつながりが少しずつ広がり深まっていくこと、そして白馬村の芸術文化のさらなる発展につながることを願って開催しています。
白馬を愛し、音楽で地域に貢献したいと願う演奏家のみなさまのご出演を心よりお待ちしています。

開催日時:12月6日(土曜日) 14時開演予定
会場:協和ウイング白馬(ウイング21)文化ホール
募集内容:
〔演者の条件〕
・白馬村または近隣地域出身・在住もしくはゆかりのある方。
・地域の文化振興に貢献する意欲がある方。
・中学生以上であること。
〔演奏の条件〕
・ピアノ・器楽・声楽(音響機器並びに電子機器を使用しないこと)
・個人・アンサンブル
・1ステージ20分以内
注意事項:
・ピアノ1台以外の演奏に必要な楽器及び伴奏者・譜めくりの方等は必要に応じて演奏者にて手配をお願いします。
・参加に必要な費用は出演者の負担となります。
・出演者には招待券10枚を進呈します。(当日入場料は500円を予定)
募集期間:9月2日(火曜日)まで
※応募結果は9月中旬頃までに連絡を差しあげます。(応募多数の場合は、ご希望に添えない場合があります。)
応募方法:白馬村行政公式ホームページに添付されている「はつゆきコンサート出演申込書」をダウンロードし、記入のうえ窓口持参、郵送、FAX、電子メールにて提出してください。
二次元コード(本紙参照)からも申込みいただけます

白馬村公民館
館長 太田 洋一
【電話】0261-85-0726【FAX】0261-85-0723