くらし 有害鳥獣対策 広域連携進む
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県小川村
- 広報紙名 : 広報おがわ 6月号 2025年6月12日号 No.388
クマやイノシシ、シカなどの有害鳥獣は、市町村界に関係なく移動し、農業被害をもたらします。小川村だけでなく、近隣の自治体でも有害鳥獣対策は大きな課題となっています。
そこで、昨年度より村や小川村有害鳥獣被害対策協議会では、近隣の大町市や長野市と連携し有害鳥獣対策を進めています。
■大町市とのサル被害対策
上和区を中心に被害が出ているニホンザルについては、大町市美麻(千見)と小川村を行き来する群れに対しての対策が必要となっていました。
その対策として、昨年度から、サルへGPS首輪を装着し、サルの群れの位置が確認できる大町市同様の監視システムを導入しました。今後はより効果的な追払いや捕獲が進むことが期待されます。
このほか、大町市で稼働している大型檻を小川村内に設置することにより、14頭の捕獲に成功するなど、大きな成果を上げています。
・QRコード(※本紙参照)よりどなたでもサルの位置確認ができます。
詳しい使用方法や活用方法は産業係まで。
■長野市とのジビエ振興
長野市では、平成31年4月に中条地区にジビエ加工センターを整備し、運営をしています。
村では、このジビエ加工センターへ、有害鳥獣対策として捕獲したニホンジカの個体の搬入ができるよう協議を進めてまいりました。
これにより、今年度から搬入が開始できることとなり、処理委託費を予算化するとともに、5月7日には、鳥獣被害対策実施隊となっている猟友会員の皆さんが講習会を受講し、同14日より搬入が始まりました。
搬入できるようになったことで、埋設などの処理が無くなり、捕獲者の負担が減ることや、ジビエとして有効活用されるという利点があります。既に、令和5年度から村の小中学校では、このセンターで加工されたジビエを取り入れた給食の提供が始まっており、地産地消や食育の拡充、捕獲者の後継者の育成の観点からも効果の波及が期待されます。
猟友会では会員を募集しています。ご興味のある方はお問い合せ下さい。
問合せ:建設経済課産業係
【電話】026-269-2323