くらし [巻頭特集]2025年は国勢調査の年です(1)

◎調査員募集中
■〈国勢調査2025〉5年に1回の国勢調査が実施されます
国勢調査とは令和7年10月1日現在、日本に住む全ての人と世帯を対象に行われる5年に1回の重要な統計調査です。今回の特集では調査回答の活用、国勢調査の流れなどをお知らせします。また、国勢調査員を募集しています。皆さまのご協力をお願いします。

◆国勢調査ってどんな調査?
▽全世帯が対象
日本に住む全ての人と世帯(外国人を含む)を対象とします。

▽全17項目を回答
氏名、出生の年月、職業、世帯員の数など、17の項目についてお聞きします。

▽回答は義務です
統計法で回答が義務付けられています。手間がかからないようインターネット回答もありますのでご回答をお願いします。

▽105年の歴史ある調査
大正9年から続く、今年で105年目、22回目の歴史ある統計調査です。全国一斉に行う10月1日の調査日は第1回から変わっていません。

▽調査員が世帯ごとに調査
書類を配布します顔写真付きの調査員証を身に着け、各世帯を訪問し、調査書類をお届けします。

◎新生児も対象なんですね
◎日本に住む外国人も対象です
◎一人暮らしの学生も対象なんだ
◎歴史ある統計調査なんですよ

◆国勢調査のデータは何に使われるの?
国勢調査のデータは、行政運営の効率化や公正な政策決定の基礎として活用されます。さらに、企業の需要予測、出店計画、学術研究、さらには防災や公共インフラの整備など、多岐にわたる分野で役立てられています。

◎将来の人口予測にも使われています
◎防災対策や災害対策など
◎子育て支援や高齢者福祉の施策立案など
◎新しくコンビニやスーパーを作るときの出店計画など

◆もしも国勢調査がなかったら
1.議員定数の不均衡化
国勢調査のデータは、行政運営の効率化や公正な政策決定の基礎として活用されます。さらに、企業の需要予測、出店計画、学術研究、さらには防災や公共インフラの整備など、多岐にわたる分野で役立てられています。
衆議院の小選挙区の区割りや定数は、国勢調査の「人口」をもとに改定されます。そのため、正確な人口が把握できないと国会議員の定数を人口区分に応じて各地域に割り当てできず、国民の意向を公平に国政へ反映できなくなります。

2.市民サービスの低下
地域ごとの人口や世帯数を正確に把握できません。その結果、保育所や図書館、公共施設などの整備において適切な予算配分ができず、特定の地域でサービスが不足、または逆に過剰になる可能性があります。

3.インフラ整備の遅れ
水道管や橋、道路などの維持管理には、正確な利用者数の把握が欠かせません。国勢調査で人口が把握できないと、修繕が必要な地域の判断が難しくなり、適切なインフラ整備が困難になるおそれがあります。

4.住みやすさの低下
人口密度や将来の人口推移を正確に予測できず、道路・水路や公園などの区画整理、公共施設の適切な配置が困難になります。その結果、公共施設や店舗、工場などの立地計画に支障が生じ、地域の利便性が損なわれるおそれがあります。

「国勢調査2025キャンペーンサイトの活用事例」(総務省統計局)
【URL】https://www.kokusei2025.go.jp/about/
「国勢調査100年のあゆみ 全体版」(総務省統計局)
【URL】https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/ayumi/pdf/ayumi_all.pdf
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