文化 未来に繋(つな)ぐ みのかもの70年 第21回

■平成記念公園「日本昭和村」誕生と東海環状自動車道の開通
2003(平成15)年4月16日、市内山之上町・蜂屋町の丘陵地に平成記念公園「日本昭和村」が誕生しました。約160ヘクタールという広大な敷地はさまざまなエリアに分かれ、昭和30年代の里山風景や文化、風俗などを再現し、当時の暮らしを身近に感じることができるような工夫が凝らされました。
当初からの基本理念は「人と人、人と自然との共生」。山あいの起伏をそのまま利用した村内には、たくさんの樹木や、木曽川から導水した川が巡らされ、多様な生物の共存を目指したビオトープが配置されました。知識や経験をもったボランティアによる養蚕、炭焼きなどの体験学習にも力を入れ、さまざまな地域・世代の関わりの場として重要な拠点となることが期待されました。
この公園の整備は1992(平成4)年に決定したもので、県が建設に携わり民間事業者が運営していくという、公設民営方式を県内では初めて採用しました。いくつかの建設候補地のなかで当地が選ばれた理由の一つとしては、「交通圏が岐阜県の中心的な場所」であったことが挙げられています。
当時は山之上・蜂屋・下米田地内を通る東海環状自動車道の敷設が進められていた時期にあたり、2005(平成17)年3月末には豊田東―美濃関間が開通、公園に隣接して美濃加茂インターチェンジとサービスエリアが開業します。利用者は自動車専用道路から出ることなくハイウェイオアシスから直接公園に足を運ぶことができ、県内外からの来客によって一層の賑わいを見せることとなりました。
平成時代の幕開けとともに推進されてきたこれらの事業は、文字通り大動脈として幅広い地域とのつながりを生み、人々の交流を促すことで地域を活性化させることとなり、市としても新しい時代の幕開けとなったのです。

◆[Pick Up]「日本昭和村」のその後
マラソン大会や市民まつりなど、地域と人をつなぐさまざまな行事が頻繁に催されてきた「日本昭和村」。開園以降、園内の設備や「里山の湯」など周辺施設を拡充しながら、より利用しやすい環境を整えてきました。2018(平成30)年には「ぎふ清流里山公園」に名称を変更してリニューアルし、入園料が無料化されました。最近では2020(令和2)年に公園に隣接して、宿泊に特化したホテルがオープンし、市内周遊や滞在観光の促進に期待が持たれています。

問合せ:みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
【電話】28-1110