- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県美濃加茂市
- 広報紙名 : 広報minokamo 令和7年10月号
■毎日の呼吸が、健康をつくる
皆さんは普段、鼻と口のどちらで呼吸していますか?口で呼吸をしていると健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
まずは、口呼吸になる原因を考えてみましょう。ポイントとしては、鼻詰まりやアレルギーがないか確認することが大切で、鼻の疾患がなく口呼吸をしている場合は、舌や唇の筋肉が弱いことも考えられます。また、正常な舌の位置は、舌の先が上の前歯の裏あたりに軽く触れる位置にありますが、舌の力が弱いと舌が下がり、口が開いてしまいます。さらに、唇の閉じる力が弱い場合にも口が開いてしまい、どちらも口呼吸の原因になります。
口呼吸はさまざまな弊害が出てきます。例えば、舌が正しい位置にあると、上顎(あご)に適切な力が加わり顎の成長を促し、きれいな歯並びにもつながります。しかし、舌が下がっていると顎の成長が十分に進まず、歯並びに影響する場合があり、さらに、唇の閉じる力が弱い場合も前歯の歯並びに悪影響となる可能性があるとともに、口の中が乾燥しやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
さらに、口呼吸は全身の健康にも関係します。鼻呼吸では鼻がフィルターの役割を果たし細菌やウイルスの侵入を防ぎますが、口呼吸ではこの機能が働かず、風邪などにかかりやすくなる場合があります。
2018年には「口腔(こうくう)機能発達不全症」という病気が保険適用になりました。この疾患は口呼吸を含め、発音の問題、食べこぼしなどをチェックし、該当すると判断された場合は、保険による治療を受けることが可能です。口呼吸などについて心配がある人は、歯科医院に相談してみてください。
「健康な体は口の健康から」。元気いっぱいの毎日を応援しています。
問合せ:健康課成人保健係
【電話】66-1365
