- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県富加町
- 広報紙名 : 広報とみか 令和7年11月号
■みんなつながる
▽とみかの子どもたちのためにみんなでかんがえよう
9月26日と10月17日に双葉中学校で3年生を対象に「命のバトン教室」を行いました。1回目は、助産師さんや妊婦さん、0歳児のお母さん方のお話を聞いたり、妊婦体験や抱っこ体験をしたりする教室。2回目はお母さんと0歳から3歳のお子さんと遊んだりお話をしてふれあう教室を行いました。2回とも富加町や美濃加茂市のお母さんと赤ちゃんに協力いただき、中にはお父さんの参加もありました。初めは小さな赤ちゃんや子どもたちに緊張していた中学生も時間がたつにつれ、優しい表情で接することができました。感想の中には「私たちが今生きていることは当たり前じゃないし、命が誕生するのは奇跡で生まれてくるまでに様々な苦労があることも学び、命の重さを感じました。命を与えてくれたお母さんお父さんありがとう。妊婦さんの実際のお腹を触った時は『命』を改めて感じたし、実際に赤ちゃんを抱っこしてみてめっちゃ可愛かったです。とてもいい経験になりました。」という意見がありました。たくさんの保護者の皆さんと赤ちゃんに協力いただき、命の大切さとつながりを感じる学びの多い時間となりました。
■郷土資料館だより このまちのかたち2
▽夕田茶臼山古墳から出土した朱塗りの壺
国史跡夕田墳墓群のひとつ「夕田茶臼山古墳」の話をしましょう。この古墳の頂上には、朱塗りの壺が据えられていました。分析によって赤色はベンガラと判明しました。酸化鉄を使った顔料を用意して壺の全面に塗って焼いたものです。
そして、この壺の頸の部分には焼成前に穿たれた丸い穴が開いています。この穴は何のためのものなのか、各地の類例を探したところ、愛知県安城市の遺跡から同じタイプの壺に「蓋」があり、それにも穴が穿たれていることが分かりました。穴は蓋と壺を紐で結び付けるためのもので、夕田茶臼山古墳の壺にも蓋が付いていた可能性が考えられます。ではなぜ蓋が必要なのか。それは内容物を入れたからと考えるのが妥当でしょう。食物あるいは酒でしょうか。赤い顔料で特別に焼いた壺を用意し、そこに食物か酒を入れ、夕田茶臼山古墳の最も高い場所、つまり「埋葬施設」の上に置いたのです。この行為は、まさに埋葬された死者への「お供え」に他ならずこの壺は古墳を造った当時の人々が手向けたものであり、我々と同じように供養ともいえる心を古墳の中に眠る人に向けていたことを示しているのです。
■中学生が読み聞かせを体験
10月3日、子育て支援センターで中学生が絵本の読み聞かせをしました。富加町では、「本が好きなとみかの子」を育むため、家庭教育学級の一環として、読み聞かせボランティアの方たちが親子に絵本の読み聞かせをしています。今回は、双葉中学校からセンターに職場体験に来ていたため、中学校2年生の生徒たちが読み聞かせをしました。絵本『はらぺこあおむし』を熱心に読む姿に、お母さんたちからは、「こんな中学生になってほしい」という声も聞かれました。
問合せ:
タウンホールとみか【電話】0574-54-2112
富加町B and G海洋センター【電話】0574-54-288
富加町郷土資料館【電話】0574-54-1443
休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始
