子育て No.143 シリーズ 教育の窓 家庭・地域とともにある学校を目指して 和知小学校

和知小学校では、「学校運営協議会と学校応援団を活用した開かれた学校づくり」を目指し、家庭や地域との連携を生かした活動を大切にしながら教育活動を推進しています。

1.登下校の見守り
和知小学校の登校は、大勢のボランティアの方に見守られてスタートします。令和6年度は、25名の方に「見守りボランティア」として登録いただき、登下校の見守りをしていただきました。交通量も多く危険な箇所もたくさんある中、大勢の見守りボランティアの方が子どもたちといっしょに歩いてくださったり、横断歩道で旗を振って誘導したりしてくださるおかげで、事故なく登下校ができています。また、出会った際の明るい「おはよう」のあいさつに、子どもたちは安心と元気をもらっています。子どもたちにとっては、地域の方々との触れ合いを通じて、社会とのつながりを実感する貴重な時間ともなっています。

2.「チョボラ隊」による支援
和知小学校では、地域や保護者の方による「和知小チョボラ隊」を立ち上げ、教育活動を支援していただいています。これは、「ちょっとした時間に和知小学校のために活動するボランティア隊」として、「読み聞かせボランティア」「学習支援ボランティア」「環境ボランティア」「校外学習などの見守りボランティア」として活動をしていただくものです。令和6年度には、23名の方に登録をいただき、国語の書写指導や生活科のさつまいも栽培などの学習を支援していただいたり、グラウンドの草刈りなどの環境整備に協力をしていただいたりしました。教職員だけでなく、地域の方々の専門的な知識や技能に触れることにより、子どもたちの社会性やコミュニケーション能力を育むと同時に、豊かな人間性を培うことにもつながっています。

3.「パッテローデー」の開催
令和6年度の3回目の授業参観は土曜参観「パッテローデー」として、地域の方や保護者の方といっしょに楽しい時間を過ごしました。これは、和知小学校に大切に保管されている青い目の人形「パッテローちゃん」から命名された行事です。平和を願う気持ち、みんなの笑顔を守りたいという思いが込められた「パッテローちゃん」にちなみ、子どもや保護者、お世話になっている地域の方々に笑顔になってもらえるような行事を作りたいと、昨年度からスタートしました。
1時間目は生活科学習や総合的な学習の発表の場として、これまでの学習の成果を保護者に伝える学習発表会を行いました。そして、2時間目には、地域のお店や団体とコラボした商品の販売や展示を行いました。
さらに、キッチンカーのみたらし団子やコーヒー、渡辺屋さんの甘酒の試飲も加わりながら家族や地域の方と楽しくおいしい時間を過ごしました。

1・2年生…生活科の学習で栽培したさつまいもを使ったパンの販売
3年生…社会科見学で学習した八百津せんべいをトッピングしたソフトクリームの販売
4年生…防災学習で学習したことを伝えるオリエンテーリングを主催
5年生…福祉学習として高齢者や独居老人を招いたカフェをオープン
6年生…パッテローちゃんの故郷アメリカのポップコーン、フランクフルトの販売

TOKUパン、伊藤製菓、トイファクトリー、渡辺屋、八百津町役場防災安全室、ほっとカフェなど、地域のお店や団体、学校運営協議会やPTA役員のみなさまの協力をいただき、地域の良さやあたたかさを実感するすてきな日となりました。
和知小学校では、子どもたちに「自分とふるさとに自信と誇りをもつ子」に成長してほしいと考えています。たとえ将来ふるさとを離れても、家族や地域の方に支えられてきたことを心の糧に、その土地土地で温かな人間関係を築きながら、時にふるさとのことを思える子であってほしいと願っています。そんな子どもの育成を目指し、これからも、家庭・地域とともに、教育活動に取り組んでいきます。