- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県白川町
- 広報紙名 : 広報しらかわ 2025年6月号
下記の予定等は、状況により変更することがあります。すぐメール・ホームページなどでご確認下さい。
■6月のカレンダー
■お知らせ
令和6年度 楽集館利用状況
〔入館者数〕
〔貸出冊数〕
■新着本紹介
▼氏家京太郎、奔る
著者/中山七里 発行/双葉社
ゴミ屋敷から男の死体が発見された。殺人容疑で逮捕されたのは、民間の科学捜査鑑定人・氏家京太郎の高校時代からの親友だった。
▼発酵野菜みそのレシピ
著者/木村幸子 発行/WAVE出版
野菜と米麴と塩を炊飯器に入れて、8時間置くだけの発酵野菜みその作り方と、みそを使った簡単な料理レシピを紹介。
▼はっけん!カナヘビ
著者/竹中践 発行/緑書房
カナヘビの不思議が楽しみながらわかるビジュアルガイド。写真絵本、カナヘビの飼い方や文化・歴史などを収録する。
▼ここがわたしのねるところ
著者/レベッカ・ボンド
発行/福音館書店
読む人を安らかな気持ちにさせてくれる子守歌のような言葉と美しい刺しゅう工芸でつづった絵本。
■今月のMINI GALLERY and THEME BOOK
・ミニギャラリー
「陶芸」 嶋田郷子さん
・テーマブック
「しらべよう!つくろう!夏休み」
■館長だより
▼上皇后美智子様と読書
上皇后美智子様が書かれた歌集『ゆふすげ』(岩波書店)を読みました。ユウスゲは6月から夏にかけて咲き、レモン色でユリに似た花です。歌集には被災地、自然、子育てなど多岐にわたってうたわれており、美しい言葉使いには慈しみの心が含まれています。特に子育てに関する歌は美智子様の慈愛深い眼差しが垣間見られ、ユウスゲの花のたたずまいそのものという感想を抱きました。
美智子様は、1998年に国際児童図書評議会(IBBY=イビ)世界大会でビデオによる基調講演をされたことがあります。ご自身の読書体験を語られており、新美南吉の『でんでんむしのかなしみ』に触れて「人は何かしらの重荷を背負って生きている。人生の深淵に触れた思いがした」という言葉が今でも心に残っています。また戦時中に父親が疎開先まで本を持って訪ねて来てくれるのが楽しみだったということです。人間性を育む根っこに読書があり、自分の世界を広げていくのに大きな手助けになるという主張は、美智子様が生きてこられた芯になっているのでしょう。豊富な読書に裏づけられたと思われる歌集『ゆふすげ』は、やさしさと心の広さに触れる1冊です。
開館時間:
平日 午前9時~午後7時
土・日・祝日 午前9時~午後5時
本の除菌機をご利用ください。
問合せ:美濃白川楽集館
【電話】74-1022