くらし 村長室から
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- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県東白川村
- 広報紙名 : 広報ひがししらかわ 2025年(令和7年)7月号 No.172
眩しいくらいの夏の青空は嬉しいのですが、毎日のように出る「熱中症警戒アラート」。農作物への影響も心配な猛暑の夏になりそうです。
さて、今月は村が出資する第三セクターの令和6年度決算が出揃いましたので、この紙面で概要をご報告申し上げます。
・株式会社東白川
岐阜部品様とマツオカ様の社屋・工場・店舗を賃貸する事業と、賃貸住宅・エコトピア住宅の管理、シルバー人材センターの管理運営業務を実施しました。岐阜部品様の工場の落雷による電気設備の修繕、マツオカ様の店舗照明のLED器具への取り換えを実施しました。令和6年度は200万1千円の損失決算でしたが、エコトピア住宅の売却、固定資産の圧縮損など特別損失を621万5千円計上したもので問題のない決算と言えます。なお、代表取締役については、安江眞一氏の勇退に伴い、私が後任の社長に就任致しました。
・みのりの郷東白川株式会社
村の約半分の水田の農作業を農家や集落営農組織から受託するとともに、ライスセンターの運営も行い米生産を支えています。令和6年度は堆肥散布用のマニアスプレッダ(堆肥散布機)を県と村の補助金を活用して導入しました。また東白川製茶から荒茶を一括で買い取り、新世紀工房に必要に応じて販売することにより、茶業の支援の一翼を担っています。
収支決算については、約349万7千円の赤字を計上するに至りました。5,500万円の資本金が569万円減少しているものの、キャッシュフローは心配ない決算内容となっています。
・株式会社ふるさと企画
主力商品のトマトジュース生産において栽培品種が「桃太郎」から秀品率の高い「桃太郎みなみ」への切り替えが進んだため、計画通りの原材料調達ができないこととなり、取引先との調整や職員の人件費を軽減する措置などを期中に行いました。一方で農業生産部門では、トマトの高値が要因となり大きな利益を出すことができました。また、名古屋葵大学様の給食提供事業も、本格的な研修復活により収益となりました。これらの結果により、令和6年度の営業収支は307万5千円の黒字決算となりました。
しかし、役員の定年による退職金の支払いを特別損失として計上したため、営業外収支を合わせた当期経常利益は685万3千円の赤字決算となりました。この退職金の原資は借入金で賄っております。
・有限会社新世紀工房
村の特産である白川茶の販売と、村の顔である道の駅の営業が主な事業です。令和6年度は茶加工販売部門の改善に取り組み、在庫の調整や積極的な販売拡大に大きな成果が上がりました。売上高は前年比102.7%の1億3,333万9千円、経常利益は前年比292.2%の724万9千円の黒字。リース資産の減価償却や杜(もり)の工房の機械設備の除却損を計上した結果、純利益は660万3千円の黒字決算となりました。借入金も年間480万円返済しています。
豪雨災害が心配な季節を迎え、また熱中症への対策も忘れることなく、健やかにお過し下さい。
令和7年7月
東白川村長 今井俊郎